無垢木材って二酸化炭素をどのくらい吸収しているの?(その3)
こんにちわ!
横浜・鶴見で究極のエコ住宅、木づくりの家 支援の鈴木です。
無垢木材って二酸化炭素をどのくらい吸収しているの? (その3)です。
前回まで、スギ柱材の炭素固定量と二酸化炭素換算量のお話をしました。
では、木造住宅一軒ではどのくらいの炭素固定をしているのか? 二酸化炭素に換算するとどの位になるのか?という質問にお答えします。
木造住宅といっても、延べ床面積は様々ですので、計算しやすくするために100平方メートルの住宅を例にして計算してみます。
木造住宅に使われる木質材料の量はほぼ一定です、平方メートルあたり0.16立方メートル(㎥)から0.2立法メートル(㎥)です。
私どもで過去に建築させていただきました住宅を調べましても、ほぼこの範囲内に入ります。
ここで、計算しやすくするために、平方メートルあたり0.2㎥で100平方メートル(㎡)の住宅を計算してみましょう。
100㎡×0.2㎥=20㎥、100平方メートルの住宅で、約20㎥の木質材料が使われていることがわかりますネ。
これを炭素固定量と二酸化炭素換算量に計算してみましょう。
(木造住宅の場合様々な木材が使用されるため、全乾密度を0.5とすることが認められています。)
20㎥×0.5=10Ton(全乾重量)
↓
10Ton×50%=5Ton(炭素量)
↓
5Ton×44÷12=18.33Ton(二酸化炭素換算量)
以上の計算から、100平方メートルの住宅一軒で、5Tonの炭素を固定し、これを二酸化炭素に換算すると18.33Tonもの量になることがわかりました。
都市にある木造住宅が二酸化炭素の貯蔵庫だと言われるゆえんです。
皆さんの周りにある木造住宅は、こんな大切な役割をしていたんですネ!!!
木造の住宅を大切に扱い、長く使用することが、地球温暖化阻止対策にとって大切なことがわかります。