手術を諦めきれない男


環状切開法によって見た目が悪くなってしまった写真を見せられ、ゲンナリ。


亀頭直下埋没法という選択肢は頭になかったので一度持ち帰ることにした。


カウンセリング後の帰りの電車内でひたすら亀頭直下埋没法についてググりまくる。


先ほどのクリニックで示された20万円は平均的な相場であることが分かった。


でも正直20万円はキツい。


妻には包茎手術を検討していることは伝えている。

ボーナスの一部を手術に使うことも了承を得ている。

ただ、10万円以内で済むと思っていたので、倍の20万円となると話が違うと言われるだろう。


諦めるしかないのか。


こんなに包茎手術に前のめりになったのは人生で初めてだった。

こういうのは勢いが必要なことを分かっているので、やっぱりもうこのまま手術したい!


藁にもすがる思いで、あらゆるクリニックのホームページを右往左往する。


すると、良さげな料金プランのクリニックにたどり着いた。




 カウンセリング予約(2回目)


がむしゃらにネットサーフィンを続けた結果、亀頭直下法という術式で15万円強というクリニックを見つけた。


埋没法よりは縫い目が亀頭から離れるようだが、見た目の美しさにそこまでこだわってはいないので、もうここしかないとビビビッときた。


カウンセリング予約の画面から、翌日枠でリクエストを送信。


夜8時をまわっていたので、返事は次の日の朝に来た。


「この後すぐになるが、午後1時なら大丈夫」との返信だった。


速攻で確定した。




 カウンセリング(2回目)


昨日カウンセリングを受けたクリニック同様、店舗が10以上ある比較的大手のクリニックに到着。


問診票の入力から、簡単なヒアリング、先生による陰茎チェックと、昨日と同じ流れ。


ものの30分ほどでカウンセリングは終了。


そしてカウンセラーから「ではどの術式でいきましょうか?」といよいよ本題に突入。


私は、予算的にも亀頭直下法を希望する、としっかり自分の意思を伝えた。


すると、「包皮が弱っているので、より亀頭近くまで皮を取る亀頭直下埋没法でなければ対応し難い」という予想していなかった展開に。


亀頭直下埋没法は20万円超なので、予算的に困難。


また振り出しか。


ショックだった。

もうここで手術するつもりで来ていた。

なのに術式を変更しないとダメだと言われた。


あからさまにテンションダダ下がった。

分かりました、20万円超だと簡単には決められないので一度持ち帰ります、と伝える。


「残念です。では診察券だけ持ってきますので、お待ちください。」とカウンセラーは部屋を出ていった。

私も帰り支度をし始めた。


少ししてカウンセラーが戻ってきた。

そして、思いも寄らぬ提案を受ける。


「院長とも相談したのですが、金額はお勉強しますので亀頭直下埋没法で受けていきませんか?」と。


ディスカウントするから今日受けてほしい、という営業精神見え見えの提案だったが、完全に心を射抜かれた。


突然のオファーで反応がだいぶ遅れたが大きな声で返事した。


「ぜひお願いします!!」


当日手術、決定の瞬間である。