1.ジョスカン・デ・プレ

モテット「ミゼレレ」



ルネサンス音楽を代表する作曲家、ジョスカン・デ・プレ(1440頃ー1521年)の旧約聖書の詩編に基づく作品です。「私の罪を洗い清めて下さい。」と歌われます。動的な動きは全くなく、静かにボリフォニーの声楽のパートが進行していきます。



2.ジェフリアール・ローレ



マドリガーレ「私は愛を歌うだろう」と「麗しき乙女」


マドリガーレは普通は声楽曲ですが、ここでは器楽合奏により演奏されていました。



まだモンテヴェルディのマドリガーレのような激しい感情表現は、現れていません。純然たるルネサンス音楽と言えます。



3、アレッサンドロ・スカルラッティ


マドリガーレ「ひととき燃え」と「我が心よ」



17世紀に入ると、モンテヴェルディ以来、マドリガーレは劇的な展開約不協和音を用いた表現を用いた表現が多用されます。



アレッサンドロ・スカルラッティは先ほどのローレンスから1世紀後の人ですが、比較すれば表現の違いは明白です。不協和音の多用が目立ちます。



4.カール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュ


「協奏曲・ホ長調」



カール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュはフリードリヒ大王の宮廷に仕えた鍵盤楽器奏者でC・P・E・バッハの同僚でした。



この作品はトランベット、ヴァイオリン、オーボエ・ダ・モーレという珍しい組み合わせの協奏曲です。