C・P・E・バッハ
J・C・バッハ
1.ジュゼッベ・サンマルティーニ
「ソナタ・ト長調」
サンマルティーニ兄弟はミラノ出身の兄弟の音楽家です。
兄のジュゼッベは主にロンドンで管楽器奏者として活躍しました。このソナタは、1760年にロンドンで出版されたソナタ集に収めされています。
リコーダーを起用しているあたりが、いかにもリコーダー演奏が後々まで盛んだったイギリスらしいと言えます。
2.ジョバンニ・バッティスタ・サンマルティーニ
「シンフォニア・ニ短調」
ジョバンニ・バッティスタ・サンマルティーニは主にイタリアのミラノで活躍した音楽家です。
主にオペラの作曲家として名を馳せました。あの「オペラの改革者」、グルックを指導した人物として知られています。
3.C・P・E・バッハ
「ファンタジア・ト短調」
J・S・バッハの次男のC・P・E・バッハは主にベルリンとハンブルクで活躍しました。彼の作風は突然の転調や、激しい感情の表現を特徴とします。
バッハ研究家の磯山雅氏は「18世紀のフランツ・リスト」と呼んでいます。確かに言い得て妙です。
4、J・C・バッハ
「チェンバロ協奏曲・へ短調」
J・C・バッハはJ・S・バッハの末子で、父がなくなった時はまだ10代でした。そこでベルリンの兄のC・P・E・バッハのもとに引き取られて音楽を学んでいます。
この作品は、まだ兄のもとにいたころの作品と考えられ、C・P・E・バッハに似た感情表現が見られます。