『トスカーナの休日』

2003年アメリカ・イタリア映画 113分

監督:オードリー・ウェルズ

脚本:オードリー・ウェルズ

出演:ダイアン・レイン サンドラ・オー 他


イタリアというのは、生活力のあるトウのたった女にとっては天国のような場所だと相場が決まっているのだなぁ、と改めて思う。


夫の不倫が原因で離婚に追い込まれたアメリカ人作家フランシス(ダイアン・レイン)が傷心で訪れた旅先のイタリア・トスカーナで一軒家を衝動買いし、人々との交流を通じて再生していくという話。


シンプルな話なのだけれど、一つ一つの描写が丁寧なのですんなりと感情移入できる。開始13分の間に処理されるセットアップ、つまりイタリアに行くまでのフランシスの状況も、過不足なくすっきり整理されてて巧い。


で、意外と変化球的なディテールだったりもする。具体的に言うと、フランシスの親友パティ(サンドラ・オー)がプレゼントしてくれたイタリア旅行はゲイ専用のツアーだったという設定とか、トスカーナで知り合うキャサリン(リンゼイ・ダンカン)という妖精的な人が、若いころフェリーニと接点があったというところとか、あと、大枠で言うと、恋愛が再生のきっかけにならないってところもそうだな。一見ありがちな話に思えるだけに、こういうちょっとしたエッジに作り手の心意気を感じる。


それにしてもイタリア人の男って、とりあえず女性は口説くのが流儀とか、ホントこんな調子なんだろうか。フランシスが恋に落ちるイケメンのマルチェロ(ラウル・ボヴァ)も、正直すぎだろ、とちょっと笑ってしまう。ある意味面白いなぁと思うのだが、実際イタリア行くとこういう男にふわ~っとなっちゃうんだろうか。そういう魔力があるんだろうか、イタリア。


ところで、この映画をチョイスした理由には「サンドラ・オーが出てるから」っていう部分もあったんだが、この人本当に凄い顔だ。見慣れるとちょっとカッコよく見えてくるのも不思議で、同じのっぺり系人種としては何だか勇気付けられる。そして彼女のレズの恋人役で「グレイズ・アナトミー」のアディソン・シェパード役ケイト・ウォルシュが出てたのにびっくりした。やっぱレズってこんなイメージなんだ…。


   フランシスの家で行われた結婚式の後。

   高山を走る列車の映像に重なり、

フランシスM「ウィーンとベネチアを結ぶ線路は、夢によって敷かれた。いつか列車が通る、人々はそう信じた」

   フランシスの机に置かれた本。

フランシスM「曲折はあったけれど、私は異国で生まれ変わった」

   フランシスの食卓を囲む仲間たち。

フランシスM「私の家は、夢を追う家族たちの安らぎの場だ。予期せぬ幸せが遅れてやってきた…。人生は驚きだ」


★★★★★★☆☆☆☆