『彼女を見ればわかること』
1999年アメリカ映画 109分
監督:ロドリゴ・ガルシア
脚本:ロドリゴ・ガルシア
出演:グレン・クローズ ホリー・ハンター 他
5人の女性の人生の局面を描いたオムニバス。bunkamuraっぽいな…と思ってたらやっぱりbunkamuraでロングランヒットとなった作品らしい。非常に見覚えもあったので、実際私、あそこで見てるのかもしれない。そう言えば、最近とんと行かないな。
冒頭に出てくる一人の女の死体がある種のモチーフになっていて、それぞれの話も微妙に連関している。この作品自体は素直に面白いと思うのだけれど、こういう「一つにつながってたんだ!」みたいな世界観って、客の立場からしてもちょっともう食傷気味だし、作り手の立場からしてもイージーな逃げ手のように感じてしまう。こういうの、好きだった分なおさら。
一番見覚えがあったのは、3つ目のシングルマザー、ローズ(キャシー・ベイカー)の話。向かいに越してきた小人のアルバート(ダニー・ウッドバーン)との仄かな恋、あと、大事に大事に育ててきた15歳の可愛い息子が非童貞だったってことを知ったときの衝撃(笑)
逆に、前見た時は気に留まらなかったけど、妙にハッとしたのは2つ目、銀行で働くキャリアウーマンのレベッカ(ホリー・ハンター)の話。上司と不倫して妊娠したけど生むわけにもいかなくて、という話なのだが、その話そのものにというよりも、勢いで部下と寝るくだり。の中でも、寝た後、先に起きたレベッカが、産婦人科でもらった飴を男の枕元に置いて去る、というアクションに。
作家の仕事というのは結局のところ、「型にはまってないけどそれ分かる」という人の行動を探り、それを形として起こすことなんじゃないかと私は思うのだが、上記の部分はまさにこれ、ロドリゴさん、一個探り当てたなぁという感じがした。
レズの占い師役でキャリスタ・フロックハートが出ているのだが、この人は本当に全然胸がない。で、それを逆に見せつけるような服を着ていることが多い。潔くていいなといつも感心してしまう。私も真似しよう。
駐車場でレベッカに話しかけてくるホームレスのナンシー
(ペネロペ・アレン)。
ナンシー「愛ってのはね、ねだるものじゃない。与えるものだ」
レベッカ「……」
ナンシー「蛇のような女には分からないのさ…。オッパイを噛まれて満足してる…」
レベッカ「……」
ナンシー「本当の男なら、そんな女は哀れなだけ」
それを制止する部下のウォルター(マット・クレイヴン)。
ウォルター「いい加減にしろ」
レベッカ「いいの。続けて」
ナンシー「その顔は反吐が出る…一度見れば十分だ。悲しい女さ、独りぼっちで孤独な女。捨て犬のように寂しい女…」
レベッカ「……」
ナンシー「あんたのことは好きさ。好きだからかわいそうでたまらないんだ…」
レベッカの髪に触れるナンシー。
★★★★★★☆☆☆☆