『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』

2005年アメリカ映画 108分

監督:ジョン・シングルトン

脚本:デヴィッド・エリオット ポール・ラヴェット

出演:マーク・ウォルバーグ タイリース・ギブソン 他


いきなりジェファーソン・エアプレインの'Somebody to Love'。普段からよく聴いてる曲なので、間違ってステレオをつけたかと思ってしまった。


犯人探しのサスペンスなのだが、設定が面白い。冒頭に殺される初老の女性エヴリン(フィオヌラ・フラナガン)の仇を討つために集まる4人は、それぞれ人種違うけど「兄弟」。エヴリンは孤児を引き取り、里親と引き合わせるということをしていた人なのだが、その4人ばかりは極悪すぎて貰い手がつかず、エヴリン自身が里親となって育てたというわけ。うん、巧い。


極悪なのにエヴリンのことをすごく大事に思ってて、その絆で固く結ばれている4人というこの感じはギャング映画の定石なのかもしれないけど、完全にやくざ映画にも通じてる。好きな人好きだよね、こういうの。私も嫌いじゃないです。


設定が見事すぎるので、後々の手堅い展開には「普通だな」と思わなくもない。でも際立った破綻があるわけじゃなし、アクションも派手だし選曲のセンスもよくて楽しめる。それにしても外人は寒いとこでもあんま寒くなさそうに見えるのはこれ、なんでなんでしょうね。雪めっちゃ降ってるのによう動きなさるよ。


あ、一つ気になるとすれば、いくら敵憎しとはいえ殺していいの?ってとこかな…。エヴリンは「食べるときは口閉じなさい」なんてことを愛情込めて4人に教えてくれてたような人だ。「ママ、犯人殺したよ!」って報告されてもたぶん喜ばないと思うんだが…。ヒップホップ好き、ギャング好きの人にはその辺見過ごせるのであろうか。


   家の修理をしているボビー(マーク・ウォルバーグ)の元へ

   子供たちが遊んでいるボールが飛んでくる。

   それを取りに来た子供たち。

子供1「エヴリンは戻るの?」

ボビー「もう戻らない」

子供2「死んだから?」

   子供3が子供2を小突く。

ボビー「そうだ。エヴリンは死んだ。ラフにやるなよ」

   遊びに戻る子供たち。

   歩き出すボビー。

   と、昔のままに腰掛けて編み物をしているエヴリンの姿が。

ボビー「!…」

エヴリン「帰ってきてくれてうれしいわ」

ボビー「……」

エヴリン「しばらくいてくれるの?」

ボビー「どうしようか考えてるよ、ママ」

エヴリン「(笑って)私のボビー」

ボビー「(笑って)…」

   遊んでいる子供たちを振り返るボビー。

   再び見ると、そこにエヴリンの姿はない。

ボビー「……」


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