『BROTHER』

2001年日本映画 114分

監督:北野武

脚本:北野武

出演:ビートたけし オマー・エップス 他


高倉健meets「俺たちに明日はない」。


最後、砂漠のカフェ店主が「日本人は不可解だ」と言うシーンがあるけれど、私にもよう分かりません、こういうメンタリティ。女だからだろうか。男だったとしても分かんなそうだけど。これぞ日本の男の生き様ってことになってるんだとしたら、つくづく私男じゃなくて良かったです。


ぼんやりとした雰囲気の絶望。台詞は少なく、何かをずっと待ってる感じ。とてもぎくしゃくしている。だから妙に長く感じる。やっぱたけしは脚本家という肩書のつく人じゃないんだな、それがいいというわけでも悪いというわけでもないが、まあ、たけし映画を見ていつも思うのはそういうこと。


しかし、徹底的に日本(人)の映画である。外人出てるけど、全然地に足がついてなく見える。不思議。んでまた、寺島進と英語というこの食い合わせの悪さよ。このギャップはあと300年経っても埋まらんだろな。そして、そこはかとなく立ち込めるホモ臭は、男の絆を描く際に不可欠な要素なのだと改めて思…


「とんちんかんな脚本になってってるのは、その要素落としてるからですよーー!!!」

(打ち合わせの席じゃ口が裂けても言えないので、ここで)


池袋の場末にて、友人T氏と共に「監督・ばんざい!」を見た日のことを思い出す。どっと老けこんだ気分で映画館を出たことを思い出す。おぼつかない足取りで入ったトルコ料理屋で、もたっとした澱粉質の甘いもの(店長のサービス)を仕方なく口に運んでいると、唐突に始まったベリーダンサーショー。視界にちらちら映り込んでくる、トウの立った女の波打つ腹。今日はこういう日なんだ仕方ない、と思いつつ、自分の中からみるみる潤いが失われていくのを感じました。


   マフィアとの話し合いの席。

   通訳を務めていたケン(真木蔵人)が出て行き、

   山本(ビートたけし)だけが残る。

マフィア1「(マフィア2に、英語で)奴らにシマをやるって?あんな日本人どもに、なんで?」

マフィア2「(英語)やるわけねえよ。後で皆殺しにしてやる」

   山本に微笑みかけるマフィア2。

山本「(微笑を返して)…」

   ×  ×  ×

   戻ったケン、銃を持ってこれなかったと告げる。

   「机の下を触ってみろ」という山本の言葉通り、触ると、

   そこには貼り付けられた拳銃が。

山本「保険くらいかけとかないとな」

   そして、拳銃を向かいのマフィアたちに発砲!

   蜂の巣になるマフィアたち。

   山本、尚も立ち上がり、その死体に数発放つ。

山本「…ファッキンジャップぐらい分かるよ馬鹿野郎」


★★★☆☆☆☆☆☆☆