『乱気流 タービュランス』
1997年アメリカ映画 101分
監督:ロバート・バトラー
脚本:ジョナサン・ブレッド
出演:ローレン・ホリー レイ・リオッタ 他
どうもアメリカにはこういう航空パニックものというジャンルがあるらしいが、2008年も終わろうとしている今見ると、さすがに屈託なく感じる。「ブラザーズ&シスターズ」とかを見てても思うけど、アメリカってこの10年で恐ろしくいろんなことが変わってしまったんだろう。
脚本としては、「エンタテイメントの書き方2」にも言及がある通り、オープニングのテリー(ローレン・ホリー。ジム・キャリーの元嫁)とライアン(レイ・リオッタ)の描写の切り返しが巧い。あと、48分頃(ちょうどミッド・ポイント)までライアンの本性を明かさない作りもなかなか。それ以降はほぼその二人だけで進行していくし、大変地味だけど完成度は高い。
だが、そういうこと全部放り投げて最後に心に残るのはボウエン機長(ベン・クロス)の良さ。何やかんやあってスチュワーデスのテリーは一人で飛行機を着陸させなきゃいけない羽目になるんだが、ボウエン機長は地上の通信司令室からテリーにその方法を教えてやるだけの役回り。じっと座って「右の赤いボタンを押すんだ」云々言うだけなので役者的には全然おいしくないだろうけど、困ったときこういうい人がいるといいよなー、とボケッと思いました。
しかし、アメリカ人は死刑制度には反対するけど、凶悪犯がハイジャックした飛行機なら撃ち落としちゃうんだよな(この映画では結果的に免れるが)。その辺の理屈はどうなっているんだろうか。
飛行機を操縦しているテリー、
自分の機が撃ち落とされるかもしれないと知って、無線に。
テリー「聞こえる? さっき会った戦闘機のパイロットのあなたよ。私の声が聞こえる?聞こえるわよね。そう信じて話すわ。今この機を撃墜しようとしているなら、お願いだからもう一度待って」
戦闘機、テリーの飛行機を射程圏内に補足する。
テリー「もう一度だけ待ってくれたら、今度は必ず着陸してみせるわ。ねえ、もしここでこの機を撃ち落としたら、あたしだけじゃない、大勢の犠牲者が出る。(泣きそうになりながら)お願い、必ず成功させるわ」
近づいてくる戦闘機。
テリー「今日はクリスマスイブじゃない! だから願いを叶えて!」
★★★★☆☆☆☆☆☆