『ルイーズに訪れた恋は…』

2004年アメリカ映画 100分

監督:ディラン・キッド

脚本:ディラン・キッド ヘレン・シュルマン

出演:ローラ・リニー トファー・グレイス 他


す軽いもの、と思ってチョイスしたけどタイトルとイメージ全然違った。39歳の大学職員(女)と24歳の大学院入学志望の学生(男)の恋、っていうか、飛んで火に入る夏の虫。えげつなかったなぁ、何とも。


パッとしない女がいて、昔の死んだ恋人と同じ名前の学生を見つけて呼び出していきなりセックスする、という身も蓋もない出会い。根本的な疑問ですが、これで学生はその女のことを好きになるのだろうか。ミポリンや森高や鈴木保奈美ならともかく、いきなり普通の15歳年上女性にわけも分からぬ熱い思い入れを向けられ乗っかられるというのは、交通事故的なことなのではなかろうか。


が、この女の気持ちも分からなくはない。いきなりセックスをするかどうかはともかく、こう、完全に独りよがりの恋の世界に酔う感覚。もはや生身としての男はさほど大事でもない。でもそれって、10代の感覚なはずだけどなぁ。だからこの映画を見ていてずっと居心地が悪かったのは、自分より10歳も上の女が、自分の10年以上前の感覚に基づいて恋愛をしているというちぐはぐ感が原因。それが狙いだったのかもしれないけど。でも、だからこそこの映画の邦題は間違っていると思う。あえて恋という言葉を使うなら、『ルイーズがやっちまった恋は…』となるのが正しい。


入り組んだ設定を端折りがちな小説原作ゆえか、一瞬「?」となる描写も多かったが、タバコの小道具使い(ずっと吸ってる人がいたり、やめる人がいたり、やめてたけどまた吸いだした人がいたり)とか気が利いてた。いいのか悪いのかは分からないけど、妙に生々しく、最後まで釘付けになったというのは珍しい。


以下のシーン、ヨ・ラ・テンゴが鳴ってて、胸キュン具合もちょうど10年くらい前の感じ。反則。


   安っぽい食堂でF・スコット(トファー・グレイス)と食事をしているルイーズ

   (ローラ・リニー)。

   ルイーズ、絵が描けなくなったら死ぬというF・スコットに、

ルイーズ「…もし運転中に木に激突して、フロントから体が投げ出されたら?」

F・スコット「そしたら、そこら辺に散らばった木の破片を集める…ガラスの破片や鉄片もね。それに、僕の血と肉を足して、異物が混じりあった巨大な彫像を作る」

ルイーズ「(微笑み)でも、もう埋葬されてるわ」

F・スコット「じゃあ、土の中からするすると顔を出して、美しい花を咲かせる。幸運なら誰かが来て、面倒を見てくれるよ。たっぷりの水と光を与えて…」

ルイーズ「”水をやるだけの生活”?」

F・スコット「(フッと笑って)それだけじゃない。その人は優しく触れてくれるし、園芸の才もあるんだ」

   と、ルイーズの手にキスをするF・スコット。

   その顔を触り、キスをするルイーズ。


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