『舞妓Haaaan!!!』

2007年日本映画 120分

監督:水田伸生

脚本:宮藤官九郎

出演:阿部サダヲ 堤真一 柴咲コウ 他


ハイテンションで、盛りだくさん。だけどどこか静かな感じがしてしまうのは、やっぱり阿部サダヲが主役だからなのだろうか。ホント、よく動くなぁ、と感心はするのだけど。


溝口とかを何日か前に見たばっかだから、いやぁ、同じものを取り上げているのにこの差は何なんだろうね、と単純に思ってしまう。結局、花街文化ってのはどっかの時点で死んだんだろうね。


プロットとしての面白さはあると思うんだけど、それを、本当の人間が動いた時のリアルな面白さに結び付けるにはどうしたらいいんだろう、とか考えながら見た。豪華なカメオ出演でお茶を濁すのではなく。しかし、うーん…。面白くないとは言わないけど、どういう経緯でこの映画が実現したのかなぁ、とか、そういうビジネス面にばかり思いを馳せてしまいました。


堤真一が面白い人だというのは発見だったかな。


出身地を偽っていた恋人・富士子(柴咲コウ)に公彦(阿部サダヲ)が別れを切り出すシーン。


   出身地を聞かれ、三重の地図を指差す富士子。

富士子「ここ」

公彦「三重じゃん」

富士子「ははっ、住所はね。でもほら、京都とくっついてるもん」

公彦「三重じゃん」

富士子「京都弁喋れるもん。京都のテレビ入るもん。父さん京都で働いてるもん」

公彦「三重じゃん、三重じゃん、三重じゃん!!」

富士子「(開き直って)あー、三重だよ。三重の女だよ。京都なんて二回しか行ったことないよ。何?京都出身だから公ちゃん私と付き合ってたの?」

   公彦、おろおろと、

公彦「なんで…? なんで嘘ついたの…? 京都の女じゃないって分かったら、嫌いになるとでも思ったの?」

富士子「(嬉しくて)公ちゃん…」

公彦「バカだな…」

   と、公彦、優しい口調のままで、

公彦「京都の女じゃなかったら、嫌いになるに決まってるだろ」

富士子「うん…?」

   キレる公彦。

公彦「そりゃそうですよ、あなた。あなたから京都を取ったら何が残るというんですか!? 鼻の毛穴の黒ずみも、枝毛も癖毛も歯軋りも、これ全部京都の女だと思って我慢したんですからね!」

富士子「……」

公彦「京都の歯軋りと、三重の歯軋り。これ、全然違いますからね!!」

富士子「ひどい…!」


★★★☆☆☆☆☆☆☆