もう本当に今更なことなのですが、最近またふつふつと怒りが湧いてきたので書きます。

 

 高校生の時、ファイアーエムブレムifで遊んでいました。シリーズのプレイ歴は新暗黒竜から、名作と名高いGBA三部作を知らないひよっこですがシリーズ愛はあると言い張る!な状態で、フェニックスモードの追加に「いやカジュアルで十分でしょ」と言いながら毎日せっせとプレイしていたのです。

 

 メインストーリーは、ツッコみたいところは多々ありながらも概ね満足でした。事前情報から期待したほどではないけれど買ったことを後悔はしない、周回プレイのノイズにもならない仕上がりという印象です。確か白夜を3周、透魔を5周したと思います。
 問題は支援会話、それも親子会話が固定だということです!!!

 

 私の透魔1周目のデータでおそらく初めて結婚したカップルが、サイゾウとベルカでした。そもそもはプレイの都合上、火力と機動力の問題で組ませていたのですが、たまたま支援があったのでそのままにしていたのです。
 ストーリーを読んで衝撃を受けました。今の語彙で言うなら「なにこれ尊い」。はっきり言って推しカプになりました。毎回この二人結婚させよ!と思うくらい、私にとっては魅力的なやり取りだったのです。忍のサイゾウと殺し屋のベルカ、同じ仄暗さを抱えた者同士がぬくもりを分け合う姿は今でもお気に入りです。

 

 問題の会話に移る前に、ifの子世代について。

 子供の名前と初期兵種は父親ごとに決まっています。誰と結婚しても、同じキャラクターが髪色だけ母親とおそろいになって現れるのです。そして、支援会話は「その子供キャラクターと母親の会話」が一種類用意されているのみ。

 

 「サイゾウの息子と母親の会話」は、忍の仕事に向かう息子を気にする母親が心配のあまり空回るというものでした。

 

 ベルカは凄腕の殺し屋なのですが!?!!?

 

 自分も闇の世界に身を置き、夫となったサイゾウの仕事である忍にどんな危険が付きまとうかも百も承知だったはずのベルカ。そんな彼女が心配のあまり息子の仕事についていこうとするなどというあり得ない姿を見せられて、まったく意味がわかりませんでした。
 百歩譲って「初めて持った我が子にはどうしたって心配が募ってしまう」のだとしても、それで空回って結果的に仕事の邪魔になってしまうという展開はベルカにはあり得ないことです。むしろ冷静に物騒な助言を寄越したほうがずっと彼女の性格や能力に合っています。

 

 サイゾウとベルカに支援を用意しておきながらどうしてこんな酷い親子支援にしてしまったのでしょうか。制作陣にとってサイゾウの正妻はこの支援会話が似合うような一生懸命だけどちょっとドジな女の子で、ベルカとの支援はおまけなのですか? それとも支援会話は話の本筋と関係ないからキャラクターの一貫性なんてどうでもいいのでしょうか。
 支援を組めるようにするからには、せめてキャラクター設定と矛盾しないストーリーを用意してくださいよ!!!

 

 ゲーム内でちゃんと支援を組めるのに、この親子支援会話のせいで「あっ制作陣的にはこれって公式カップリングじゃないんだな」と思わざるを得ない悲しみ……。グレイの母親がベルカになること、本当に誰も想定してなかったんですか……???