ルクサーノ内村のRose In Bloom! -3ページ目

ルクサーノ内村のRose In Bloom!

元アップル社員、マレーシア在住16年を経て、日本に戻ってきた筆者による、薔薇栽培記、写真、香り・石鹸のことなど気ままに書きます。

米国カリフォルニア州クパチーノにお住まいの松井博さんから、サイン入りの著書『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン ~新しい統治者たちの素顔』を国際郵便でマレーシアまで送って(贈って)いただきました。

松井さんは、90年代に私がアップル在籍していた時の同僚であり、友人でもあります。著作第一弾『僕がアップルで学んだこと』の時は、私自身のアップル体験とともに、感想・コメントを書かせてもらいました。こちら

今回の本では、極めて優秀な本社(主にアメリカ)のエリート集団が、生態系のような「仕組み」をつくり、「私設帝国」のごとくに、世界を支配している様子を、具体的に分析的に語っています。ファーストフードのマクドナルドや、石油のエクソンモービルなど他業界のこともとりあげてますが、やはり16年在籍されていたアップルについての分析は、断然面白いです。

私自身、1997年にアップルを辞めてからも、Macintosh、iPhone、iPadなどアップル製品を買い続けてきましたが、さらにiTunesストアで音楽・アプリ・本・映画が買えるようになると、まさに搦め取られるように、お金をアップルに貢いでいます。こうして今文章を書いているMacBook Proも、ビジネスパートナーや顧客への連絡のためのiPhoneも、いつのまにか、これなしでは仕事と生活が成り立たないと思える道具になっています。iPadは、どちらかというと娯楽とか楽しみのための受動的なモノですが、朝ご飯を食べるときに、マレーシアで日経新聞が読めたり、マレーシアのローカル紙Starが読めるのは、やっぱり便利です。

90年代の半ばごろ、パソコンの世界では、WindowsのOSが一気にシェアをとり、当時東京のアップルで働いていた私は、マイクロソフト社のことを「悪の帝国」と本気で呼んでました。「ビルゲイツさんよぉ、インタフェースをマネして、大量にばらまいて、ずるいよ」と。それから20年近くたとうとしている今は、マイナーで倒産寸前だったアップルが、巨大化して帝国のごとく振る舞っているのは、不思議な運命の巡り合わせです。

さて、嬉しいことに、本書『企業が「帝国化」する』の最終章「ではどうすればいいのか?」で、私自身のマレーシア移住と「バリ島のルクサ石鹸」ビジネスのことを、「ネットを使ってマーケットを広げる」事例の1つとして書いていただきました。私設帝国の魔の手から逃れ、自由で自立した個人として生きていくために、いくつか戦略がある中で、日本を飛び出して、自らの商品やサービスを日本(や世界)に向けて売っていくのが有効というのは、自分自身の経験からも納得です。もちろん、簡単なことではないのですが、挑戦してみる価値は有りです。

今の私に足りないのは、「世界に向けて」の部分です。というのは、この15年間マレーシアを拠点にはしているものの、ほぼ100%日本マーケットだけをねらってきましたから。これからは、本当の意味でのグローバル化を実現して、世界を相手に自分の商品やサービスを売っていきたいです。特に、シェール革命で上昇気流にのりつつあるアメリカ市場を、何らかの形で攻略したい。そのためにも、松井さんが言うように「アップルの優れた実行力」をお手本にしなくっちゃ。


$元アップル社員内村の「マレーシアでOKラー!」
昨年11月に妻と一緒に旅行した上海で撮ってきた写真を、Flickrのスライドショーでまとめてみました。こちらです。

http://www.flickr.com/photos/lukusano/sets/72157632678756658/show/

スライドの最初の2枚は、人民広場近くにある小籠包専門店「佳家湯包」。店構えはしょぼいですが、味は絶品でした。あまりに美味しくて、連日朝ご飯に通ってしまったぐらい。なかでも、蟹味噌だけを具(黄色が透けて見える)にした小籠包は、口いっぱいに蟹の旨みが広がって、極楽気分でした。旬の上海蟹も最高でしたが、私はこれにも同得点をあげたいです。

さて、上海を旅するのは、なんと20年ぶり。浦西の外灘(バンド)は、前回は朽ちかけた古いビルが川沿いにあるだけで、これから再開発が始まるかどうかって雰囲気でした。それに対して今回訪れた外灘は、ビシっ~とリノベーション済みの建物群と整備された道路&川岸、溢れる観光客、そして川向こうの浦東地区は摩天楼のような高層ビルが林立しています。中でも、うちの次女曰く「間違った未来」みたいな、ロケット型の「東方明珠塔」は強烈です。

元アップル社員内村の「マレーシアでOKラー!」-上海浦東

外灘近くのアップルストアは、ロンドンや銀座と同じぐらいの大規模店舗で、マレーシアのアップル専門店「Machines」ではまったく太刀打ちできません。上海には、中国本土のあらゆるところから観光客が押し寄せているようで、豫園に隣接したショッピングセンターには、団体さんや家族連れがいっぱいで、スターバックス(中華風なのが粋)も満席の賑わいでした。

2000年代になって、エアーアジアをはじめとするLCCが普及してきて、クアラルンプールに住んでいるとアジアの各地まで飛びやすくなってきています。今回のKL→上海→関空は、中国東方航空を初めて使ってみました。座席の足下の狭さはエアーアジア並み、機内食の味はエアーインディアとタメでした。ちょうど、マレーシアに観光にきていた中国本土の団体ツアーの帰りと一緒になったため、なんだか中国の田舎の乗り合いバスに乗ってしまった機上体験でした。

ともあれ、インターネットやガイドブックで見知った中国・上海よりも、こうして実際にその地へ足を運んで、現地のモノを食べて、街歩きをしながら感じる上海のほうが、ずっと刺激的で素敵でした。やっぱり旅はいいですねぇ、っと写真を整理しながらしみじみ思ったしだいです。

ちょうど1週間後、ここKLでもチャイニーズニューイヤー週間が始まります。色々なところで、ライオンダンスなど中華系の催しがあって、マレーシアも国全体が赤い中華風なムードです。


前回の続きです。

10年選手のソニートリニトロンのブランウン管TVに別れを告げることを決意し、クランラマ通りにあるなじみの電気屋さんへ。おっちゃんの一押しは、パナソニックの最新型42インチのIPS方式&フルHD&ネット対応モデルの液晶TV「ヴィエラ」。これだけ天こ盛りなら、また5年~10年は使えそうです。あまりに大きく重いので、配達をたのみました。

雨季のスコールのせいで、予定より3時間近くおくれて、ヴィエラが我が家に到着。セットアップのお兄さんが、AstroのボックスとTVの配線を、ぱっぱとやっていきます。さすが、手慣れている。そして、念願のNHK ワールドプレミアムの番組を視聴!

あれれ~。ブラウン管TVから液晶TVにとっ替えて、デジタルでくっきりハッキリになるはずが、画像はぼんやりのまま。妻が、NHK ワールドプレミアムのホームページで調べたら、なんと海外のNHKは日本国内と違って、まだデジタルハイビジョン放送に対応していない、とのこと。Astro B.yondのページもよくよく見たら、HD放送はまだ一部で、その中にはNHKが入っていない。残念。

でも、ここでめげないのが、わたし。フルHDを体験するために、自分のMacBook Proから、Thunderbolt-HDMI 変換ケーブルを経由して、ヴィエラにデジタル接続してみました。そして、YouTubeから、ももいろクローバーZの新曲「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のミュージックビデオを1080p HDで見てみました。我が家が契約している、光ファイバー回線のUnifiなら、フルHDのビデオが42インチ画面いっぱいにスムーズに流れます。推しメンの百田夏菜子ちゃんがリアルにそこにいる~、感動したぁ! 

続いて、iTunes ストアで、「テルマエ・ロマエ」のHD映画をレンタルして見たり、自分が撮った薔薇の写真をiPhotoで見たりしましたが、高精細でありながら、大きな画面に映し出される美しさを堪能できました。通常のDVD(ブルーレイでなくても)も、クッキリです。

ここ数年、MacBookの画面の大きさで、十分満足していたのですが、大画面でのデジタル映像・画像の素晴らしさを実感。思わず、「大きいことは、いいことだ~♪」と口ずさんでいました。

液晶TVの低価格化の恩恵で、多くのマレーシアの家庭で、DVDやブルーレイディスク(海賊版も?)を大画面で楽しんでいるようです。同じコンドのご近所さんから、時々夜にハリウッド映画の音が聞こえてくることも。2012年末にして、私もようやく、その一員になれたのかなあ(笑)。あとは、AstroのNHKがハイヴィジョン化される日を待つばかり・・。
先週のこと、衛星TVのAstroの受信ボックスが不調になり、NHKの朝ドラ「純と愛」が突然見られなくなってしましました。マレーシア生活15年の我が家では、これが2代目のAstroボックスで、すでに7~8年経過してますから、そろそろ壊れてもしかたない頃。妻によると、嵐(ジャニーズ)の特番や紅白歌合戦があるので、一刻も早く復旧してほしい、と。

Astroのカスタマーサービスに電話すると、ボックスを直したり交換したりする話の前に、しきりに「Astoro B.yond (HD)」をすすめてきます。よくよく聞くと、どうも通常のボックスは廃版で、今ボックスを交換するとB.yond (HD)のボックスしか選択肢はなく、しかもB.yond (HD)のプログラムに変更するしかないとのこと。

日本でデジタル放送へ移行している間に、マレーシアでは衛星TVのHD(高画質・高解像度)化が普及していたんだあ、と実感しました。Astroの対応は意外にも早く、数日後に時間通りにサービスマン2人が家にやってきて、ボックスだけでなく、パラボラアンテナもB.yond専用のものにさっと交換していきました。

さて、話はこれで無事終了、にはなりませんでした。NHKが再び見られるようになって、妻もこれで安堵かな、と思い、10年選手のソニー・トリニトロンの25型ブランウン管TVにスイッチを入れたら。おや??、どうも画像が変。画面の両端が歪んでいるし、テロップの文字も不鮮明です。Astroのサービスマンがつなげていったケーブルを確認すると、ボックスとTVの間は、前世紀の赤・白・黄色のアナログケーブル。

「高画質対応のSビデオケーブル端子はいずこに!」と探してみましたが、SビデオなんてものがHD化の波にのまれて消えてしまっていたことに気づきました。このままでは、せっかくB.yond (HD)に切り替えたのに、かえって映像が劣化した、という事態に。私はApple~Macの業界にどっぷりだったので、あまり気にしていなかったのですが、21世紀の今、デジタル映像やPCのモニター接続の世界の標準が、「HDMI」になっていることを実感しました。

Astoroも標準はHDMI。高画質の代名詞だった10年選手のトリニトロン管のTVは、いまだ色合いもシッカリと、ちゃんと番組を映せるのですが、いかんせんHDMIケーブルはつなげられません。残念無念。

てなことで、今日は妻と一緒に、ブラウン管TVから脱出し、液晶TVの購入すべく、近所のクランラマ通り沿いにあるなじみの家電屋にでかけました。てなことで、続きはまた次のブログに書きますね~。
曇り空のKLから、こんにちは。前々回の最後に「書きます」と宣言してからずいぶん時間がたってしまいましたが。「内村がアップル・ジャパンで学んだこと」です。今でも強烈に印象に残っているのは、やはり最初に任された仕事ですね。

私が、1990年4月に新卒一期生としてアップルコンピュータジャバン(当時の名称)に入社して、配属されたのは「デベロッパー・ユニバーシティ(DU)」部門。日本市場向けに、Macintosh用のアプリケーションを開発する外部会社(=デベロッパー)へのトレーニングコース群を起ち上げるタイミングで、私が入りました。DUには私を含めて3名社員がいたのですが、中での自分の担当は「Macintosh プログラミング入門コース」のカリキュラム&テキスト作成と、実際の講師でした。

大学では哲学と教育が専攻で、プログラミングといったら趣味でBASICをちらっとやっていたぐらいの私が、いきなりプロのプログラマーの方々に教えるだなんて。常識では「そりゃ、無茶でしょう!」と思えるミッションを社員に与えて、水準以上の「結果」を求める。それが、アップル流なのかしらん、と今になれば思えても、当時は必死でした。ただ、すでに米国のアップル本社にデベロッパー・ユニバーシティのカリキュラムがあって、英語版でテキストも存在するのですから、「原型ができているのなら、日本語版をつくるのも、なんとかなるだろう」と考えました。

新卒入社1年目なのに、米国のDUのトレーニングコースを受講するために、数週間単位のクパチーノ(アップル本社)への海外出張が、何度かありました。英語での受講そのものは無茶苦茶大変でした。が、大学キャンパスのようなアップル社内の雰囲気と、北カリフォルニアの開放的な環境が大いに気に入り、満喫しました。給料をもらいながら、往復旅費と滞在費も出してもらって、米国でトレーニングを受けられたのは、ラッキーだと実感しました。「会社がここまで期待しているのだから、応えなくては。」と。

結果的に、私は米国のプログラミング入門コースに、かなりアレンジを加えて、日本版のMacintoshプログラミング入門コースのカリキュラムをつくりました。哲学出身の私は、プログラミング言語やテクニックはさわりだけにして、Macintosh独自の「思想」に力点を置きました。それは、パソコンの達人ではなく、ごく普通の人が画面を見て、直感的にすべきことを把握できる「ユーザ・インターフェース」のデザインとガイドラインです。

あれから20年ほどたってますが、今も一個人としてiPhoneやiPadを使いながら、LCD画面を見て触って、直感的にやりたいことがすぐにできる、アップル流のユーザ・インタフェースのこだわりに感心しています。基本思想は、あの頃から少しもぶれていない。わかりやすく、シンプルなインタフェースをつくること。使う人を混乱させないよう、一貫性を保つこと。これはパソコンや携帯・タブレットに限らず、日常生活やビジネスの中で他の人と関わっていくときにも大事な要素だと思います。とういうことで、内村がアップル(ジャパン)で学んだこと(第一弾?)、でした。

写真は、昨年5月に10数年ぶりに訪れた、アップル本社の「インフィニットループ」です。iPhone4のカメラがとらえた、カリフォルニアの青い空が印象的~!

$元アップル社員内村の「マレーシアでOKラー!」