『僕がアップルで学んだこと ~環境を整えれば人が変わる、組織が変わる』松井 博 著
を読み終えました。アップル関連の本、ビジネス本として、誰にもお勧めできる良本です!
松井さんは、私がアップルジャパンに勤めていた時の同僚&友人の一人。米アップルが開発した学校教育用のシステムを日本語化するにあたって、私がマーケティング側で、松井さんがエンジニアリング側でした。本書にも書かれているように、90年代のアップルは「腐ったリンゴ」「船頭のいない船」のごときカオス状態で、二人とも翻弄されました。
だから、同僚というより、同志という感じかな。歳も近かったし、お互い平社員で「若手」だったこともあって、仕事以外にも色々楽しく話をしたことを憶えています。その松井さん(アップル本社があるクパチーノ在住)と私(マレーシア在住)とが、フェイスブックを通じて、10数年ぶりに交流が再開できたのは、感慨深いことです。しかも、フェイスブックを通じて本書の編集者である、野本響子さんと知り合い、なんとここマレーシアで野本さんと直に会ってお話しし、本を手にできたという幸運もいただきました。ザッカーバーグよ、ありがとう!
ちょうど、ジョブズがアップルに復帰する頃、私はアップルジャパンを辞めて家族とマレーシアに移住、松井さんはアップルに残りその後、米アップル本社に移ってシニアマネージャーとして品質保証部を率いたとのことです。私が見れなかった、栄光のアップルの内部、強さの秘密が本書に、わかりやすく、書かれていました。
シンプルな組織、ルールは最小限、やることをフォーカス、やらないことを決める、松井さんが述べていくアップルの強さは、他社ができそうでできないことを、徹底的に実行していることなんだと思いました。ジョブズ復帰以前にできていなかったことを、ジョブズはとことんやった。松井さん自身が、職場を効率よく働きやすい環境にするためにリーダーとして実践していたことが、「整理整頓」「準備 実行 後始末」「理想のレイアウト」というのも、当たり前のようでいて、なかなか徹底できないことです。
スカっと展望が開けて、到達すべき点がハッキリすれば、才能有る人が集まる組織(アップルのように)は、すごい力を発揮して、世界中を魅了するプロダクトを生むのですね。過去10年あまり、iMacからiPadにいたるアップルの革新的なデザインの製品群は、あたり前のことを徹底して実行してきた集団による成果であり、ある種のアート(創造物)なんでしょう。
iMacが出てくる以前、90年代にアップルに在籍していて、米国アップル本社に何度か長期出張した時、私が感じていたことが、松井さんの本書にも書かれていました。それは、「世の中の才能を集める仕組み」「クールでいたい社員たち」そして、インフィニットループの本社ビルに代表されるアップル「キャンパス」の雰囲気です。これは、ジョブズ復帰前にも、確かにそこにありました。
すでに長文になってしまったので、そのあたり「内村がアップル(ジャパン)で学んだこと」は、次回ブログで書いてみたいと思います。