「音楽なんて食っていけないぞ」
私が音大に行きたいと告白した時
父に言われた一言です。
銀行員という堅実な父にとって
得体のしれない不安定な世界で
娘を苦労させたくないという
嘘のない優しさだったと、
今は思えます。
それでも私は
反対を押し切ってまで
音楽の道を選んだからこそ
今ここにいます。
「やっぱり音楽は食っていけなかったか」
と言われないように。
音楽大学の入学式
私たちの目は輝いていました。
これから始まる夢の世界。
あの大舞台で拍手喝采を浴びる
自分を想像したり
世界で活躍する憧れの演奏家を想像し
ここまでの辛いレッスンの日々が
やっと報われた気がしました。
しかしその期待は、
一瞬にして宙を舞うことになります。
どんなに練習しても結果に繋がらない。
英才教育を受けてきた先輩の姿や
既に活躍しているプレーヤーの同級生を見て
「才能」という壁が現実に見えてしまうのです。
でもこれは、
音楽の世界に限ったことではありませんよね。
野球選手を目指す少年達の中でも
甲子園に出場できるのは全国で50校。
そのうちレギュラーは450名、
その中でプロになれるのは
ほんの数名です。
また、
プロになれたとしても、
毎年100名以上の選手が
戦力外通告をされるという
厳しい世界であると考えると
プレーヤーとして生きていくことは
音楽の世界以外でもどんなに難しいことか
痛感します。
ただ、このプレーヤーという意味は
演奏家や野球選手という
第一線で活躍している人だけのことを言うのでしょうか？
プロ野球選手にならなくても
その経験を生かして、
コーチになっている方もいます。
チームプレーや夢を持つ大切さを伝える為、
教員になっている方もいます。
忍耐や、コミュニケーション能力を生かして
営業マンとして活躍している人もいます。
更には、グローブやバットを作る
職人になっている人まで！！
一方で
野球選手になるという夢が
叶わなかったことで
自暴自棄になり
毎日堕落した生活をしたり
やりたくない仕事をイヤイヤしている人も
いるかもしれません。
それでは、
この両者で何が違うのでしょうか。
それは、
自分の価値を知っているか
いないかではないかと
私は思います♪
技術の評価が自分の価値
になってしまうと
野球ができない自分
レギュラーを取れない自分は
プロになれない自分は
価値がないと思って
自信が持てず
その後何も進めなくなります。
でも、
自分の人生という戦いから離脱せずに
人生のプレーヤーとして
今を生き生きと豊かにいられる人は
自分を違う評価基準で
見ていると思うんです。
こんな事を言っている私も
歌の評価が自分の価値になっていて
苦しい時期が長年ありました。
でもそれって
自分で自分を苦しめているただの価値観で
誰も私をそんな基準で見ていないんですよね。
野球が出来なくたって
歌が歌えなくたって
自分の周りには
自分を愛してくれる人が
たくさんいました。
そう思った時から
前に進めるようになりました。
どうしたら？
私が今まで学んだ、
「自分を活かして豊かになる方法」を
これから必要な方に届けていきますね
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