今日は、盲従と忍耐について書きたいとおもいます。

盲従とは是非・善悪の判断もしないで、ただ服従すること。 何から何まで言われるままに従うこと。

 
日本の音楽やスポーツ界の師弟関係で
特に若い学生などに
この盲従と忍耐で
将来を信じている子が多い事に
不安を感じることがあります。
 
 
 
 
私がボイストレーニングをしていると
今まで他の先生にレッスンを受けていた方が
私の元へ来る事も多くあります。
 
その際に、まずは、
なぜ私の元に来たのかを
しっかりリスニングして
レッスンの方向性を確認します。
 
何年もレッスンをしていたのに
上達しない。
歌い方がわからない。
自分の声が嫌い。
 
だいたいこのような
なんとなくモヤモヤとした悩みを抱えてきます。
 
 
「以前のレッスンでは
その悩みを解決するために
どんな工夫をしましたか?」
 
と聞くと
答えられる方はとても少ないのです。
 
 
先生の言うことを素直に聞く姿勢は
とてもら素晴らしいと思います。
 
しかし、その土台に「自分」がないかぎり
どんなに師匠やコーチの言う事に従い練習したところで、あなたの求めるゴールには近づけてないでしょう。
 
 
あなたのゴールはあなたしか決められないのです。
ゴールがわからないまま言われるがまま努力して、我慢しても、達成感や充実感と言った感情の幸福は訪れません。
 
だからまず、
あなたがどこに向かっているのかを決め
その為の一アドバイスを師匠から頂いている
というスタンスにする必要があります。
 
そして、その練習法を試してみて
どのような結果になったか。
自分の目指すゴールに繋がっているのか。
そして、次はまた改善点をみつけて
新しい方法を試してみる。
 
このように、自分始動の練習が
あなたのゴールへ導く
1番の方法です。
 
日本人はワビ、サビの世の中で
自分の感情を隠す事を美徳としてきました。
特に目上の方には、
静かに従うというのが
世の中の常識のような面もありました。
 
しかし、だからといって
自分の考えを持たないと
従う人がいなくなった途端不安になり
どこにも行けなくなります。
 
師匠を尊敬することは必要です。
でも、あなたの人生には
あなたの言葉が必要です。
 
その言葉が聞きたいのです。
 
本当は何がしたいのか。
どんな自分になりたいのか。
 
あなたの心の声をしっかり聞いて
今日が楽しい練習になりますように。