昨年書いた記事です。
アメブロの過去記事を思い出させてくれる機能はいいですね。
何年か前の自分の思考を思い出させてくれるので、現在の自分が過去からどうなっているかが分かります。
二世の人の生きづらさはアダルトチルドレンであるが故。
と思うのは今も同じです。
もちろん、日本人の80%以上がアダルトチルドレンであるとも言われていますが
宗教二世の場合は、「親」に加えて「神」「宗教」というさらに見えないものが上にあって、
しかも、「反抗=ハルマゲドンでの滅び=死」という方程式があったのです。
これは、普通の家庭ではほぼあり得ない方程式。
だって親に反抗したら滅ぼされてしまうのですから。
「滅び」という実感が薄い言葉を使っているけれど、それは「殺される」「殺戮」「死」という意味。
JWの場合は、「滅び」が比喩ではなく、実際にもうすぐ起きることと信じていたことも子どもには劇薬でした。
本当に本当に怖かった。。。
書籍の挿絵も一生忘れられない。。。
親に逆らったら(=宗教に逆らったら)、「終わりの日」に私は死ぬ。
そう思って子ども時代を生きていたのです。
私たち2世ははこんな感じで生きていたのです。
↓
宗教に取り込まれた親がいて、その親の子どもとして取り込まれた自分がいる。
逆から見れば、自立・反抗したくて親の壁を破っても、その先にはまだ宗教の壁がある。
ダブルの縛りの中に生きていました。
これって、「真面目に生きないと おてんとうさまが見ているよ」なんて優しいレベルの話じゃなかったのです。
少なくとも私にとっては。
今となっては冷静に観察できるけれど、当時は 親に逆らう=滅び でしたから。
以前、母親が「私だって子どもの頃は地獄に落ちると脅された」と言いました。
違うんですよ、それ。
ぜんぜんレベルが違う話。
死んじゃってから地獄に落ちる、というのと違うでしょ。
やっぱり親には理解してもらえないのだな、とがっかりしました。
いえ、怒りを感じました。
怒るだけ、自分の気持ちがマイナスに引っ張られるから自分が損するのだけどね。
まあ、そう思えるようになっただけでも進歩だと思います。
宗教の教えに、あれこれ言うつもりはありません。
親が正しかったか、間違っていたか、を言うつもりもありません。
私が書いているのは、「あの教えが私にとってどうであったか」です。
あの教えが家庭内のすべてを覆っていた家族の中で
「私がどう感じ、どう思ったか」です。
そして、抜出した後
「何がどう作用して、どうなっていたのか」が知りたくて生きてきた。そのことを書いています。
共感してくださる方がいるなら、きっと同じ経験をした方でしょう。
共感できない方は、きっとそれなりに幸せな人生を送っておられるのでしょう。
良かったですね、と心から思います。
あの宗教の中にいても、大丈夫だった人もいると思います。
ただ、私は、大丈夫ではなかった自分なので、大丈夫でなかった人へメッセージします。
一緒に楽になりたいから。
少しでも私の経験が誰かの気持ちを楽にするなら。
「大丈夫。ひとりじゃないよ。」って言いたいだけです。