「ねえ、これ、見てよ」と
カミさんが↓を持って来た。

家政婦募集を新聞折り込みチラシで?
と、内容を読んで驚いた。

勤務環境
□浦安市の閑静な高級住宅地にある、
 敷地面積約1,000坪の美しく豪華な邸宅
□警備員10名による安心できる環境
□現在メイドさん5人、プロの料理人2人が働いています。
 (1人は前宮内庁管理部大膳課 現上皇両陛下の厨房担当) 
           

どんな大邸宅なんだ。
続いて、

■勤務時間:午前9時~午後2時・午後1時~午後6時・午後5時~午後9時
        ※勤務日数などは応相談
■雇用形態:パート
■賃  金:時給4,000円(交通費、食事代は別途支給)
■年  齢:30歳まで


3コマのシフト制。
5時間働いて日給2万円。
20日働いて、月収40万円。
そして、20代の若い人指定!

《仕事内容》
夫婦の食事の準備、簡単な掃除、洗濯、大型犬(ラブラドール)の散歩、
配達物等の管理、電話や訪問者の対応など、
2人1組で働いていただきます。


メイド5人では足りないのか。

《応募方法》として、
期日までに履歴書を送り、書類選考後、連絡。
そして、
《書類送付先》として、
住所と電話があり、
「吉田 宛」とある。

そういえば、
そのあたりを通った時、
何だ、この大きな家は、
と思った記憶がある。

娘が知っていて、
「DHCの社長の家じゃないの」と。

調べてみると、娘の言うとおり、
その家は、DHCの創業者、吉田嘉明氏の邸宅。
DHCとは、「大学翻訳センター」の略。
元々、大学の研究室向けに洋書の翻訳を手掛ける会社として、
吉田嘉明氏が立ち上げたのが1972年のこと。
その後、DHCは化粧品やサプリメント(健康食品)の会社として成功。


吉田氏は、創業から約50年にわたり
DHCを大会社に育てあげた辣腕経営者。
しかし、社内ではワンマン・専横で有名だったという。
在日コリアンおよび韓国系帰化日本人に対するヘイト発言が
度々物議をかもしている。

2022年、健康事業の強化を目指すオリックスが、
DHCを買収し、
同社株の過半数を保持していた吉田氏と株式譲渡契約を締結。
吉田氏はDHCから去り、
株式会社大和心を立ち上げ、代表取締役会長と社長を兼務。
「かぜとゆき」という通販雑誌を発行している。

株式譲渡額は3千億円と言われ、
創業者利得で、税率は20%と低率。


「かぜとゆき」には、人生相談のページを持っており、
そこには、
数千億円の資産を持っていると自ら書いている。

ただ、80歳半ばの高齢で、
移植腎臓、脊椎狭窄症、眼圧治療の手術ミスによる左目失明、
残った右目も重度の緑内障で、
車椅子での生活をしているという。
それも人生相談ページに赤裸々に書いてある。

莫大な資産を持ちながらも、老いと病には勝てないので、
いくらお金を出してもいいから
健康な体と若さを得たいだろう。
大富豪の夢だ。

妻や息子や娘については、
一切情報がない。
誘拐を心配しているのだろうか。

実は、このような新聞折り込みチラシでの募集は過去にもしており、
1999年に家政婦を募集した時は、
求人条件として、月給50万という高額に加えて、
応募書類に体型まで明記させて批判された。

2023年にも自宅の料理人とメイドの求人広告↑が話題になり、
「プロ料理人(時給6000円)」「メイド(時給4000円)」
などを募集する求人広告がSNSで拡散した。
料理人の募集条件として、
和食料理人は20年以上、
中華料理人に関しては10年以上のキャリアを最低条件としているほか、
「伝統ある旧家で育ち、母か祖母から20年以上料理を学び、
おいしい出汁を作れて、うま味の本質を分かっている方」
とある。
その厳しい条件で、時給6000円は安いのではないかと声があがった。

それにしても、浦安市内配達の新聞折り込みチラシで探そうというのは、妙だ。
長く経営をしていれば、
人材派遣会社や関連企業を通じて人は探せるツテはあるはずなのに、
チラシで、どこの馬の骨か分からない人材を探すとは。

チラシも2023年のものと体裁やイラストが似ており、
同じ広告会社を使ったと思われる。

一体どんな内情なのか、
興味はわくが、
自分が応募するわけにはいかないので、
その結果は不明だ。

地図で調べて、現地に自転車で行ってみた。
「あなた、やめなさいよ」とカミさんは言うが、
好奇心の方が勝った。

確かに異様に大きな建物。

不思議な造形物。

角には警備員が立っている。
おそらく夜も立っており、
24時間の警備だろう。
そのわりに、裏手は警備員もおらず、手薄の感。

 

資産数千億円。
死ぬまでに使い切るとは思えない。