3月の一斉休校あたりからLukeの周りは状況が一変した。
パソコン教室は休業、学校の情報モラル授業支援も休止、他の仕事もすべてコロナ関連の影響を受け全滅となった。
ただこの状況でまったく行き詰まったかというと、そうでもない。
もともと在宅ワークで引きこもり生活が長いので、外出自粛もあまり苦にならず、生活はそれほどコロナ前と変わらない。
それどころか、IT関連でやるべきこと、学ぶべきことが山のように発生している。
- Zoomなどオンライン会議や動画配信
- e-ラーニングの導入
- クラウドでの文書共有
- Web上で展開できるパソコン授業コンテンツの開発
利益につながるものもあれば、未知数のもの、ボランティアベースのものもある。
それでも打つ手なし、ということでもないのが、救いだ。
委託されているワードプレスでは新たな運用形態が生まれ、それに対応するなかで新しいスキルも学んだ。
しばらく滞っていたブログの更新、このブログを含め3本。休業で時間ができたおかげだ。
そしてもう一つは、依然としてデジタルデバイドは発生し続けているということ。
自営のパソコン教室では、昨年末からスマホ講座を積極的に実施する体制に変えたばかりだが、まさか、その直後にこのようなことになろうとは。
給付金、補助金申請にはネットが活用され、オンライン手続きの方がスピードで優位、一秒でも速く資金が必要な人にはありがたい。
日頃からネットワーク・クラウドを利用して仕事をしていた会社は、いざ在宅のリモートワークとなれば、導入もスムーズだ。
YouTubeやZoomでオンライン配信ができる人たちは、外出自粛、対人接触制限の中でも非常に活発に活動している。
こうしてみると、改めて私たちの暮らしにITが深く入り込み身近な存在になってきたことを感じる。
一方、今、コロナ関連の情報がさまざま飛び交う中で、パソコンやスマホが使えないゆえに不利益を被っている人がどのくらいいるか。
これらの流れについていけない人々を、このまま置き去りにしていっていいのかどうか。
LukeがPCインストラクターになった最初の動機、"デジタルデバイド解消"の意義が、今また改めて問われている。
ITがインフラとして定着した以上、その恩恵は平等に受けるべき、とLukeは考える。
電話、自動車、鉄道・・・。テクノロジーの先端技術も見事にコモディティ化したではないか。ITだけがなぜそうならないのか。
これらレジェンドの社会インフラとITの違いは何か。
そこにこれからのITの未来があるような気がする。
強者だけが生き残るのではなく、子ども、障害のある方たち、高齢者、マイノリティー、すべての人々が人生を楽しみ生きていける社会こそ、豊かな社会だと思うから。
ITスキルをお持ちのみなさん、周りに困っている人がいたらぜひ手助けしてあげて。
それは回り回ってかならずみなさんの利益になるはず。どんな人がお客様になるか、わかりませんからね。