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Yorkshire さんのブログにコメントしたことがきっかけで、思い出しました。就職して初めての秋に買った、バーバリーのトレンチコートの存在を。私はアラカン、今年57歳の年寄りなので
、23歳で買ったコートは、34年も着ていることに。
過去34年間に、日本人と結婚、交通事故で瀕死になり離婚、調停、慰謝料で留学、大学院卒業、就職、留学中に知り合ったアメリカ人と再婚、起業、息子が自閉症になって再渡米、息子の死。私の波乱の人生を、いくども太平洋を往復し、トレンチはずっと私に付いて来ました。
当時勤めていた銀行の日本橋支店は丸善と取引があり、丸善の社内セールに行く機会がありました。銀行の仕事はそれはそれは厳しかったです。
合併に次ぐ合併で、私が勤めていた銀行は跡形もありません。当時の定価は24万円でしたが、社内セール価格は破格の7万円。それでも給料の半分近くだった記憶があります。マフラーは6000円でした。今日、アメリカで同じマフラーが300ドルで売られています。
三陽商会がバーバリーと提携していた頃、日本製のバーバリーは、赤い商標でした。紺の商標はイギリス製で、喫茶店の椅子に置く際は、いつもさりげなくコートの裏を見せたものでした。襟が汚れていてクリーニングに出しても綺麗になりませんでしたが、Tide の洗濯用洗剤を水で溶いて、濡れタオルでこすると、シミはなくなりました。あと、20年は着るつもりです。コートと50年。
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