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DIVALPROEX SODIUM(デピコ)は、午前中の朝食時に4錠、夕食と一緒に4錠飲めば、発作を抑えられると言われた。夕方の4錠は、身体の成長を考慮して、2年後5錠に増量された。

 

に添付された、処方箋の説明欄には、次のように書いてある。

 

「この薬品はてんかんの 発作に使用される。躁鬱病が伴う精神や気分の不安を落ち着 かせる。脳内のある種の自然物質のバランスを回復する効果がある」

 

さらに使用方法として、

 

「血液中に薬の一定量を保つために、1日の同じ時間に決められた量を服用すること。 特に癲癇 (てんかん)の治療に使われる場合、医者に相談しないで薬の服用を止めてはならない。突然止めることによって、病状が悪化する場合がある。薬を止める場合 は、徐々に量を減らして行くこと」 

 

と書いてある。その日からほぼ7年、長男は朝晩、 DIVALPROEX SODIUM 125 MG CAPを飲み続けた。一度たりとも欠かしたことはなかった。旅行の際に携帯を忘れた際は、何時間かかろうと、取りに帰った。

 

最初の診断から約1年が過 ぎた。薬が血液中でそろそろ 一定量 に 達 したので、これ以上の発作は起こらないだろうと想定し、薬の量を減らす準備として、初回同様の脳波検査が施行された。脳波に未だ異常ありと検査結果が出て、薬の量は変更されなかった。 脳波検査は 毎年行われ、最適な量の薬が患者に与えられるよう、病院は怠りなく注意を払っていたような気がした。

 

薬を停止したのは、亡くなる7ヶ月前だ。止める際は、一錠ずつ、2ヶ月に渡って病院の指示通りに断薬した。最近になって気が付いたのだが、あれ程頻繁に行っていた脳波検査だが、断薬後は行われなかった。看護婦がMが面接し、

「調子はどうですか?大丈夫ですね」

と訊ねられただけだ。

 

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