あろうことか今季最初にして最後の観戦。
何となくだけど『早慶戦はOB・OGのためのお祭り』というイメージがあるので、(ヤクルトの最終戦は行かないので)たぶん今年最後の神宮球場。
◆野球人生に終りを告げる日
最終戦は切ない。
例年、東大の選手が拍子抜けするほど笑顔で終えるのに対し、他大学の選手は泣いてる選手が多い。
学童から野球エリートで育てられ、学生野球屈指のリーグでプレーをするも、夢だったプロ野球選手は叶わず野球人生を終える選手が多い。
一方、神宮球場で野球がしてみたいという東大の選手は既に夢が叶った選手がほとんど。
AbemaTVの解説の広沢さんがよく「とにかく野球をさせてくれた親に感謝だよね〜」と言うけど、本当にその通り。
これからは自分の力で人生を切り拓いて行かねばならない。
ここで野球をやめて新しい人生を進む選手達に幸多かれと祈るばかり。
◆あまりにも気の毒な応援部
今、どのスポーツでも吹奏楽の演奏と共に声を力いっぱい出して応援してるのは六大学野球だけ。
そんな機会を与えられてるだけ恵まれてるのかもしれないけど、僕が今季神宮球場への足が遠のいたのは、もしかしたら僕が応援部見たさがあるのかもしれない。
今年の応援部の4年生には思い入れが強かったのに、彼らの雄叫びと舞いを間近に見ることなるく終えた。
よもや正月の箱根駅伝の大手町応援の姿が最初で最後になるとは…、仕方ないことなんだけどやっぱり残念。
試合後の明治大学のエールはなぜ待てなかったかな〜。
試合開始終って野球部員が外野席の前まで行って応援にお礼をしに行くも、明治大学の応援団がエールを始めてしまい、応援部員はライトスタンドを向いて微動だにできない場面ゆえ、声援を送ることはおろか、挨拶に来てる野球部員の姿に気付いてる部員も少なかったのでは?
最後に応援部主将の菅沼君が大きな声で挨拶をしたのが遥か彼方の2階席まで聞こえてきてちと泣けた。
最終戦はやっぱり切ない。
◆双眼の澄める子ら…56連敗
今年の東大は攻守ともにスケールダウンした印象が否めなかった。
毎年選手が大幅に入れ替ってく学生野球の宿命だけど、他大学はスカウティングされた甲子園球児が続々と入部するのに対して、東大はそこそこ経験のある選手の受験受かり待ちなのでやむなし。
前監督の浜田さんや野球部員が東大で唯一スカウティング活動と言える受験指導や夏季合宿講習会をしてたけど、あれは継続してるのかしら?
この日の明治の先発は、来年のドラ1間違いなしの竹田君。
彼の完全試合ペースにまさに一矢を報いたのは、この日東大唯一のヒットがHRの石元君。
石元君は去年の広島ドラフト1位の森下君からも、今年のDeNAドラフト1位の入江君からもHRを放ってるので、ドラ1の3人からHRを打ってもの凄い自慢になると思う。
この日ナイピーをした東大・井澤君。
合格の噂を聞いた時から期待していた選手だけど来年は3年年生。
来年はどんなチームができるのかわこらないけど、なんとか連敗を止めて欲しいところ。