◆NPBが客を入れて試合をし始めた
テレビ越しではあるけど、これまでの無観客の"球音"に、「これこれ!」って感じで新鮮さすら感じながら見た。
応援無しで少しの客を入れたらどうなるだろう?と思ってたら益々良いではないか。
プレー毎に思わず出る歓声と拍手。
太鼓もラッパも応援歌も無しの野球。(※1)
この方がずっと自然だし野球の素の醍醐味を感じられることに気付く。
"必死で立ち応援する派"には申し訳ないけど、コロナと共存下での“新しい観戦スタイル”ってことで、ず〜っとこのままでよくね?
(※1)甲子園で始めたスピーカーから流れる応援歌は愚の骨頂。扇動をして組織的応援や歓声に繋がるし、そもそも野球の応援ってそんな野暮でいいんだっけ?とも思っちゃった。
◆アマチュア野球の羅針盤・六大学野球
一方、六大学野球の"春季"リーグが真夏の8月10日から行われることが発表された。
観客の有無についてはまだ発表されてないけど、六大学野球はアマチュア野球の羅針盤であり、今後のアマチュア野球の方向性と指針を示さねばならない立場。
高校野球の夏の甲子園交流戦は無観客でやるらしいけど、六大学野球にあっては状況が許す限り客を入れて開催してほしい。
チケットは、ヤクルトのスワチケのノウハウとシステムを借りて全席指定で販売すればいいと思う。
力の限り声を張り上げ、吹奏楽を奏で、大きな声で歌い、チアが華やかに踊る六大学野球の応援スタイルは日本の応援スタイルの原点。
彼らは野球部等と同様に体育会に所属し、現社会ではタブーとされてそうな理不尽に耐え、人を応援することに青春をかけてきた。
注目される野球等はメディアにも取り上げられて何とかして試合が行われるよつう救済されるのに対し、応援団の活動の場の見込みが全く立ってない。
“来年”の無い応援団の現状はあまりにも気の毒。
何とか活動の場を…と願うも、NPB同様、今年度の応援団の活動は非常に厳しいと見ている。
もし今年度の彼らの雄姿が正月の大手町だけだった…てことになると心底痛ましい。
◆新たな応援スタイル
コロナ禍が落ち着いても“元に戻るもの”と“戻らないもの”があると思う。
飲食現場と発声による飛沫が感染の主原因とされてるので、NPB含め"吹奏楽やラッパに合わせて大きな声で応援歌を歌いながら応援する"というスタイルは暫く…、というか数年できないのではないかと容易に想像できる。
子供達が目をキラキラさせながら選手にサインを貰ったり握手してもらう光景も暫く見れそうにない。
そしてたぶん、ジェット風船は未来永劫なくなるのだろう。
(ヤクルトファンの僕にとっては無関係かつ大歓迎だけど)
当たり前の光景(文化)が風邪と同類の疫病によりあっという間に消滅してしまう。
僕らはなんという事態に直面してるのだろう。