プロ野球に指名される投手だなんて東大にしてみりゃ二十年に一度の救世主。
その宮台君抜きで勝つとなるとそれはそれで価値が相当高くて感慨深く、その時は新たな歴史を刻むとき…と見ていた。

◆さて試合。
初回に1失点するも、先発小林君が粘りの投球で流れは徐々に東大に…。
打線もほぼ毎回ランナーを出してこの日4回目の『不死鳥の如く』(チャンステーマ)を歌った後の5回表、笠原君の逆転ツーランが飛び出し、いつになく少ない東大応援席はトランス状態に。
笠原君。宮台君の後輩である湘南高校出身で、僕の個人的スカウティングによると東大への入学を切望していた一人なのだ。

◆野球の流れを逃さず掴むこと
されどリードはまだ1点。
「まだまだ山場はある…」と思っていた8回裏。
応援部が(勝利を確信した時にだけ8回の守備時に厳正な雰囲気で執り行われる)『伝統の勝利の拍手』を始め(てしまっ)た。
「1点差でやっちゃうの?大丈夫?」
10分近くを要する儀式のその最中に同点被弾を浴び、更にはランナーを貯めて逆転タイムリーエラー…。
流れはすっかり立教に移り、そこからは歯止めが利かずこの回7失点で万事休す。
『伝統の勝利の拍手』の最中に逆転を許して結局大敗だなんて、前代未聞かどうかわからないけど過去にあるんだろうか。
この回、好投していた小林君に代えた投手継投と、勝利の拍手は野球の流れをすっかり変えてしまったのでした。。

目に見えないでようでいて明らかに見える、野球の『流れ』を逃さず掴むことは本当に難しい。
※東大野球部にあって過去に見たことないくらいふくよかな体型で豪快なスイングをする背番号33の僕好みの青山君。二年生の時に初めて見てから大好きな一人なんだけど某社の御曹司だそうな。それで2~3年前から神宮のバックスクリーンに広告がついたのか。。
