
盆休みとはいえ平日を全席指定にしてくれるのは本当に助かる。
完売の日の外野自由席だったら、前日にシート貼りをして当日15時に待機列に並び、灼熱の中で西日を浴びながら試合開始を待つところだった。
16時半に家を出て東急フードショーで惣菜を買い込んでも「つば九郎の今日の一言」に間に合うだなんて、なんと素晴らしいシステムなことか。

さて試合。
正直言うと楽勝を確信してブルペンでおちゃらけるブキャナンを見つつ、のんびり野球を眺めていました。

油断大敵おでんたい焼きとはこの事です。
楽勝ムードから一転、敗色濃厚となった…悔やみきれないあのプレー。
悔やみきれず拙守を嘆き呟いたけど、振り返ってみると藤井選手があれを捕ってたら今日のプレイ・オブ・ザ・デイ間違いなしの大ファインプレーなんだよね。
おまけにショートもレフトも阿部シフトで落下地点からは遥かに遠く、打ち取ったものの不運な当たりだった…ってとこでしょうか?

野球の流れの恐ろしさと面白さ。
楽勝ムードから満塁にされて追い詰められた時点で勝負あった…と思うべきだし、そこら辺が野球の『流れ』の面白いところなんでしょうね~。

…からのサヨナラ!?
その『流れ』からすると9回にひっくり返すのは至難の技なはずなのに、先頭ののりち~が本当によく打った。
MLBから帰ってきた青木選手って、その日野球の神様が決めたスワローズの運命を変えてしまう程の仕事をする。

MLBに行く前は、わりと個人成績に固執していて点差が開くと集中力を欠くプレーをしがちな印象だったけど、今は結果はともあれ、粘り強くて絶対に諦めない!という姿勢を見せる。
3年10億は高い!
と吠えたファンも多いと思うけど、残している数字やグッズ売上げ以上に、一旦負け癖がついてしまったスワローズナインにプレーをしながら「俺は諦めねーぞ!」と背中で鼓舞してるかのよう。
そんな付加価値が加わってるんだから彼の年俸なんて安いものだし、代打でハタケや雄平が使えることもあって相当分厚くなってると思う。

この日の花火は少し色合いが違った。
「神宮花火大会の残りものを上げてるんちゃう?」と思わすような、いつもよりお高めの花火が上がった気がする。
ライトスタンドに陣取るスワローズファンには、刺すような西日を我慢したご褒美のように夕日が見られるけど、花火はイマイチ。
というわけで、この日は花火のタイミングを見計らって勇気を振り絞ってレフト三角に行ってみたものの、街でヤンキーに言い掛かりをつけられて絡またようなリクエストにより思いの外長居することに…。
昔はじん麻疹が出たもんだけど、今の赤に比べりゃ大人しい方々の集まりです。
次は週末にちょびっと大人数で観戦予定。
楽しみだな~。