選手がグランドに出てきてこのチームの赤ジャージを見ただけで思いがけず一人涙腺決壊してしまったw
思い起こすこと30余年前、僕がラグビーを見るきっかけとなった平尾さん率いる同志社大学はどうしてもこのチームの前身である新日鉄釜石には勝てなかった。
あの時の悔しさとか平尾さんの勇姿とかを思い出しての涙腺決壊なのです。

更には伊藤剛臣さん。
現役にこだわる彼は今釜石シーウェイブスでプレーをしている。
この日はヤクルト・レビンズってのもあるけど、剛臣さんを見るために来たと言っても過言ではない。
神戸製鋼に入った平尾さんを追っかけるように神戸のラグビーを見るようになった僕としては、平尾さん・大八木さん・元木さん・剛臣さんを語らずして神戸製鋼、いやジャパンは語れない。
彼が法政大学だった時から見てるけど45才にして未だ現役どころかスタメン!
彼がタックルしたりラックに入るだけで胸がときめくおっさんなのでありました。
後半途中で退いた彼が、試合後にバックスタンドの前まできて挨拶にやって来た時、顔の皺や、おでこの海岸線の侵食や、哀愁と頼もしさ漂う背中にキュンときてしまったw

釜石シーウェイ。ブスというチーム。
松尾さん率いる新日鉄釜石の頃からの伝統の大漁旗での応援に加えて、チームの応援歌があるらしく、試合前とハーフタイムに歌ってた。
正確にはヤクルトのホームゲームだけど、声援は圧倒的だったし試合開始前のビジョンでのカッコいいPVやハーフタイムにはチアダンスチームが演技をしたり、マスコットがスタンドを巡回していた。
この日もたくさんの釜石ファンが来ていて、うまく言えないけど見るからに『愛されてるな~』と感じるチームだった。
釜石の誇りでありシンボル的なチームなんだよね。

W杯の開催地がきまったころ、正直『なんで釜石でW杯?』って思ったけど、ラグビーが根付いてる釜石でラグビーW杯をやるのは確かに相応しい。
この町で、独自に進化したラグビー観戦の文化が日本中や世界に発信されるといいな~。