とある週末に惑星やらエルガーの威風堂々なんかをパイプオルガン付きで聴かされると俄然ローマの松が聴きたくなりましてね。
家に帰って父上のライブラリーからCDを引っ張り出してきて大音量での音楽鑑賞第二弾。

'77年の録音の超名盤、鳥肌が立ちっぱなしの素晴らしいカラヤンの世界に引き込まれます。
比べるもんじゃないんだろうけど、ご存命の頃は僕は頑としてカール・ベーム派だったんですが、今聴くとカラヤンはどれもこれも素晴らしい。
なんだろう…、彼が生きて音楽を表現するのが早すぎたかの様なこの音楽観というか世界観。
有名な画家や作曲家も生きてる当時はなかなか評価されなかったんですよね。
(彼はデビューしてからずっと評価されっぱなしだったけど…)
天才とはそういうものなんですかね。
さてローマの松。
交響曲ではなくて音楽詩です、情景描写なんですね、ラヴェルの編曲で有名な展覧会の絵みたいな。
そりゃ~もうオーケストラで使う楽器を全部総動員したみたいな曲でピアノやハープシコードやパイプオルガンまで引っ張り出してきての大合奏。
ラッパは舞台袖にもいたりして管楽器やパーカッションは楽しそうですよ。
いいですね~、この曲は。。。
ローマに行った時に、スペイン広場よりもローマの泉よりも先にアッピア街道を探しましたし、街中の松を写真に撮ったのを覚えてます。
日本の松とは立ち姿や剪定がちょっと違います。
(写真を載せたいけどフィルムネガしかないのでいずれ…)
◆ボルゲーゼ荘の松
華やかでローマの喧騒を想像させます
◆カタコンプ付近の松
この松が一番好きかも…
こんな妖艶なメロディは古典にはありませんよね
◆ジャニコロの松
夜ですね、しかも松の森
なんという神秘的な旋律
◆アッピア街道の松
信じられないくらいのpppで軍隊が遠くからアッピア街道を行進してるです
最後は弦楽器が気の毒なほど管楽器がこれでもかとfffを鳴らして、それをパイプオルガンの重低音が下支えし、曲が終わるとパイプオルガンの余韻だけが耳に残ります。
あ~、すっとした。。。
って感じです(笑)