今日のランチは…ここも行きたかったけど…、ここぢゃ~ない。。。

とりあえず昼夜問わず今年一番旨いもんを食べました、間違いなく。
なんかね~、お店の外観、内装やしつらえ、下町らしい親近感のある接客…。
お店の人も気持ちよく仕事して、お客さんに気持ちよく食べてもらって、もちろん美味しい食事を出して皆が幸せになれる…。
当たり前の様でいて中々お目にかかれないお店の一つであります。

『驚愕の鯛茶漬!一直!(いちなお)』
主役のすごく美味しい鯛は厚めに8切れあって軽く胡麻と三葉の茎が散らしてあります。
小鉢と言われる椀がまた素晴らしい。
豚の角煮なんですがこれに添えられてるゴボウが素晴らしくて、蓋を開けた瞬間ゴボウの香りがふわ~と広がります。
角煮のお味は居酒屋のあれではありません、一言でいうと…
『料亭の味』です。

まずは鯛にわさびを乗せて醤油を少し…。
『うめ~!!!』
お次は鯛をゴマだれに少しつけて…
『なんじゃこりゃ~!!!』
そこからは止まりません。
鯛茶漬用に4切れ残すので、漬け物や角煮を少しずつ戴きながらご飯を2回おかわり(笑)
お話し上手で(目上の方に失礼ですが)人懐っこい笑顔が素敵な女将が間髪入れずにご飯をよそってくれます。
女将がいなくなるとご主人が前に来てお話しをしてくれますし、ご主人がいなくなると(京都弁訛りの)若主人がお話しをしてくれます。
彼との会話に僕も浅草なのにすっかり京都弁になっていました。
3杯目にして待ちに待った鯛茶漬を女将が作ってくれます。
出汁を注いで蓋をして約10秒。
蓋を開けると胡麻と出汁の香りが立ちます。
それでは上品に一口戴きます。。。
のつもりがそのまま一気!(笑)
女将の
『いかがですか?』
お声を無視してひたすら一気であります!(笑)
『見りゃわかるべよ!』
てな感じです(笑)

僕は見掛けによらず少食なので外で“大盛り”を食べることも、ご飯の“お代わり”をすることもほとんどありませんが、3杯目のご飯でお茶漬けを食べ終わった感想はというと…
『もう一杯食べたい。。。』
でありました。
なにかもの足らず、すっかりキレイになったお茶碗に前にある急須の出汁を許しを得て注いで一口。。。
『そりゃ旨いわけだよ…』
澄んだ色にやや昆布強めの香り高い出汁は一番出汁に違いありません。

これを1500円で供するとは恐るべし…。
若主人曰く4月から300円値上げをするそうです。
お早めにどうぞ。
それにしても隣の男性が食べていた西京焼きらしき焼き魚、美味しそうだったな~。
彼が恨めしそうに僕の鯛茶漬を見ているのを彼が店を後にしてから女将が教えてくれました。
限定10食の鯛茶漬。
僕は11時に電話して予約をしていたのでとって頂いてたんですが、彼はそれに預かれなかったと。
かたじけない。

お茶を戴きながら僕が遥々この店に来ることにしたなれそめや、徳川家の紋の入った磨ぎ石を出して頂きまして、誰もいなくなったお店でしばらくお茶を戴きながらお話しをさせて頂きました。
また来たい、絶対に来る!
そんなお店は久しぶりでありました。
ごちそうさま、教えてくれた方、ありがとう。。。