ちょっと飲んで“おきまり”をサクッと食べて帰ってもらって店の回転率を上げる方が本当はいいんだろうけど、このご時世寿司屋に行列が出来てるのは僕が知る限り"すしざんまい"と"スシロー"だけ。
そうなれば客単価を上げる他あるまい。
客は「言えば出てくる…」を合い言葉にメニューに無いというか、イレギュラーなツマミを注文するからいわゆる“言い値”で仕事ができるのも確か。
そんな食べ方をしているとお会計でびっくりするような価格を提示され正直そんなはずないのにな~と思いながら泣く泣くお支払いした社会勉強も幾度かある。
カウンターに座ってつまみながら飲み出した時点で覚悟せよ…ということなのか。
せめて何が幾らだったのか解るシステムにはならないのが残念なところであり、良いところなのかもしれない。
すごく野暮なことなんだろうけど、ここ数ヵ月よく行く様になったお寿司屋が妙に高かった。
なんだろう…。
『よかったらどうぞ』
と言われて出てくる品物はどこまでがサービスで、どこからが料金が発生しているのかがいまだにさっぱり解らない。
つけ台に少しのお漬け物を出してくれるのはきっとサービス。
こないだはサービスにしてはやけに手の込んだ物が
『よかったらどうぞ』
と言われながら出てきて、とてもじゃないけど
『いや、結構です。いりません。』
とは言えるわけもなく美味しくいただいた。

若竹とわかめの煮物に加えて、コレ。
たくわんを上手桂剥きにして海苔・大葉・イカに中心はどうみてもマグロの高そうな部位をローリング。。。
『美味しいんだけど…これ…幾ら?』
んなこと聞けね~よ。

つまみで大好きな“ばくだん”も
『何か入れるものでご希望は?』
なんて聞かれて
『いい感じで…』
なんて口を滑らそうものならやっぱり幾らか解らなくなる。
色々とツマミを食べるので少し飲む量も増えたけど…
高いッスよ。
“よかったらどうぞ”
と出す時は有料か無料か、そして幾らか言って欲しいけど…
それこそ野暮ってもんです。