あるじのいない巣 国立競技場の帰りに通りかかった神宮球場の照明灯は夕陽に赤く照らされていて、少し感傷的な気持ちにさせられた。 人の気配も感じないそこは主人がいなくなった近所の燕の巣のように静まりかえっている。 春に元気よく燕が戻ってきて、雛鳥の鳴き声のように歓声がきこえる日が待ちどうしい。。。