日射しがすっかり春らしくなって、街行く人のコートも薄いコートやショールでの姿がほとんど。
そんな春の日曜のランチはスパゲティ。
・京都産九条ネギと釜揚げシラスのとアンチョビのペペロンチーノ
九条ネギの甘味と釜揚げシラスの海の匂いが春を感じさせるパーフェクトな一品。
・アスパラとブロッコリーとツナのトマトソーススパゲッティ
春がゆえに菜の花がよかったけど、トマトの酸味と野菜の甘味をツナの動物性タンパク質の旨みで見事にバランスが調和された一品。
どこの名店かと思しきや、”趣味:料理”の自前であります。
某有名イタリアンレストラン出身の居酒屋のお兄ちゃんに、パスタを鍋から上げるタイミングと、オリーブオイルの乳化のさせ方を教えてもらってからというもの、パスタ料理が格段に上手くなった。
”趣味:料理”のきっかけは学生時代に通っていた御茶ノ水の喫茶店二件の内の一件のトマトソースのスパゲッティが発端に違いない。
(もう一件はJazzに夢中になるきっかけとなった今ではJazz Clubの”NARU”)
「こんなに美味しいものが家でも食べたいし、作りたい。。。」
料理経験もレシピ本もインターネットなんて単語がまだない頃ゆえ、試行錯誤での失敗の連続で人様に食べてもらうには5年くらいかかった覚えがある。
そんな時に週末に毒見で犠牲になったのは料理では今でも太刀打ちできない母親だったのだが、今思うと申し訳ない。
あるとき実家に帰ったときに久々にスパゲティを披露しようと下ごしらえしていると、隣で母親がなにやら始めてたのがドライトマトとオリーブ、くるみの入ったフォカッチャ。。。
(だいたい、買出しに行く事もなくドライトマト、黒オリーブ、グリーンオリーブやくるみが出てくる台所が理解不明。)
あまりの美味しさに言葉も出ず、自分の作ったスパゲティは単なるB級グルメに思え、
「もう、この人には一生勝てない」と悟ったのである。
70過ぎても新しいレシピを取り入れて普通以上に料理上手なのに月イチで習いに行く姿には頭が上がらない。
あと何回ご飯を食べる機会があって、そのうち自分で作る機会が何回あるか解らないけど、やるからには日々精進なのである。