Falstaff | George's Blog

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旅行に行った時の思い出を書いていこうと思っています。更新はあまりできませんが・・・

昨日は某音楽大学公演のヴェルディ作曲歌劇「ファルスタッフ」

を観てきました。


小田急線のS駅から徒歩5分ほどのところにあるS大のホールは

なかなか立派で、オペラを上演するにも丁度良い大きさでした。


一番聞きたかったのはタイトルロールを歌う予定だったO氏の声

ですが、昨日は急病ということで急遽ダブルで出演していたM氏に

代わることになりました。M氏は今日が本番のはずで、そのために

万全に準備をしていたでしょうに、急にそんなことを言われて気の毒

この上ないと思いました。どうも公演直前に決まったことのようで、

開演が20分押しとなるなど、結構裏ではバタバタしていたようです。


声はともかく、出演者の皆さんが一生懸命にこの作品に向かいって

いることがヒシヒシと伝わってきて、素晴らしい演奏でした。


また演出と美術がイタリア人だったのですが、昨今読み替え演出が

横行する中、完璧なオーソドックスな演出と舞台で、安心して音楽に

耳を傾けることができ、それがこの演奏を成功に導いた要因だと

思います。


1幕2場以降舞台全面に小川(テムズ川ですが・・・)を登場させ、それを

使って、2幕2場では実際にファルスタッフが水の中に放り込まれるシーン

がある等目でも楽しませてくれました。それと群衆の扱いが上手で、

学生たちをうまく動かしていて、舞台の右から左そして奥までを余す

ことなく利用していて、実際以上にスケールが大きい舞台になっていま

した。


歌手には難があったものの、皆さん健闘していたので敢えてそれには

触れないことにします。


「ファルスタッフ」は学生の頃にかなり嵌った作品で、Vocalスコアは

何度も読み、実際にピアノで弾いたり、もちろん自分に合った役も

あるので、それを歌ったりもした作品です。メロディーは殆ど頭に

入っており、昨日は原語上演で字幕入りでしたが一切見なくても十分に

理解できました。


それにしてもヴェルディの集大成とも言える彼の最後のオペラは

やっぱり奥の深い作品だと思いました。もう一度学生の頃を思い出し

てヴォーカルスコアを引っ張り出して勉強してみようかと思います。


出演するかどうかわからない大歌手が出るオペラに6万円以上出す

よりもよっぽど楽しめた、心温まる素晴らしい演奏でした。