NYの旅 4月2日 その2 ~楽劇「ラインの黄金」鑑賞~ | George's Blog

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旅行に行った時の思い出を書いていこうと思っています。更新はあまりできませんが・・・


開演まで時間があったので、地下に下りてギャラリーを

見学します。ここには往年の名歌手やもちろん現代の有名な

歌手の写真等が数多く展示されていて、時間つぶしにはもって

こいです。 


METロビー上にあるシャンデリア
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METオペラに出演した数多くの歌手達の写真
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ヴァーグナー歌手:キルステン・フラグスタート
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ヘルデン・テナー:ラウリツォ・メルヒオール
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超ハンサムで有名だった

ヘルデン・テナー:ペーター・ホフマン

この写真は特にカッコイイ!
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さて今日の演目はリヒャルト・ヴァーグナー作曲 

楽劇「ニーベルンゲンの指環」の序夜にあたる

楽劇「ラインの黄金」です。指環は全部で4部作あり、総演奏時間は

20時間を越える超大作です。

歌劇と楽劇の違いは?書くと長くなるので、要するにヴァーグナーが

独自の作風で編み出したオペラということで(かなり強引にまとめました)


今回はRobert Lepage演出によるMETでは久しぶりの指環新演出

でかなりの評判となっていました。なのでこのチケットも直前まで中々

チケットが出てこなく、半ば諦めていたのですが、出発数日前に何席か

空きが出て購入できた次第です。


指揮:Fabio Luisi

ヴォータン:ブリン・ターフェル

フリッカ:ステファニー・ブライト

フライア:ウェンディ・ ブリン・ハーマー

アルベリヒ:エリック・オーエン

ローゲ:アーノルド・ベツイェン

ミーメ:ゲルハルト・ジーゲル


METのサイトでかなり宣伝をしていて、その斬新な演出を楽しみに

していました。


幕が上がると舞台には細長い長方形の真っ白い板が下手から上手に向かって

縦に数十本並んでいます。前奏曲が奏される中宙刷りになった

ラインの乙女が舞台の上手上方から現れます。3人とも尾ひれを

つけていて人魚のようです。しばらくするとさきほどの長方形の

板が半分ほど折れそこに舞台ができ、宙刷りになったラインの乙女

が座れるほどになります。


すると真っ白い板にラインの川底を思わせる映像が映し出され、ここが

スゴイと思ったのですが、ラインの乙女の尾ひれが揺れるたびに、川底

の砂が巻き上がる映像になっていました。


こんな感じで真っ白い板の形態が色々と変わり、場面を転換する上で

重要な働きをしています。


途中ローゲがこの板を上か下までウルトラマンのようにうつぶせになって

滑って登場したときは失笑を買っていましたが、まあ演出家の悪戯心なの

かもしれません。


それとローゲとヴォータンがニーベルハイムに下りる場面では、二人が

やはり舞台の上方の白い板に垂直に立つように宙ずりになり、歩いて行く

ようになっていました。客席からは彼らの頭上から見た感じになります。


最後のヴァルハラ城への神々の入場はやはり彼らの頭上から見た感じ

で神々が舞台の上に前方の壁を歩いて登っていきました。


アクロバット的要素をふんだんに取り入れた演出でしたが、今はこうして

視覚的に訴える演出をしないと観客を喜ばせることができないのかと、

思いました。バイロイトのヴィーラント・ヴァーグナーの演出の指環を

現代でやったらどうなるのでしょうか?


演奏はヴォータン初役のブリン・ターフェルはよく通る美しい声で

歌っていました。ただ自分としては彼の声はヴォータンにしては

軽いのではとも思いましたが・・・


フリッカがお相撲さんのように太いソプラノ歌手でしたが、声は立派

でした。


アルベリヒは黒人歌手でしたが、途中で喉をおかしくして、大音響では

声がひっくり返ったりしていましたが、最後までなんとか歌ってブラヴォー

をもらっていました。アメリカ人はこのあたりやさしいです。


ローゲはドイツ語の発音も明瞭で声もよく通り大変良かったです。


指揮者のルイジは、オーケストラを時には大音量で鳴らし、時には

室内楽のように抑え歌手の声をしっかりと聴かせるなど、あのオーケストラ

を自在に操っていて秀逸でした。


カーテンコール

ラインの乙女達
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後ろの白い長方形の板に注目
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指揮者:ルイジ
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最後の和音が終わった後の余韻が欲しかったですが、待ちきれなくスグに

拍手をしてしまう観客がいたのが残念です。興奮してしまうのはわかるので

すが・・・

この後ヴァルキューレ、ジークフリート、神々の黄昏と次々に新演出が

演奏されるようですが、すべて観てみたいと思う舞台でした。実際の演奏は

無理でも最近では、日本でも映画館に行けばみることができるので、

あんまり趣味ではないですが、リングに限っては観に行こうかと思っています。


この後ちょっと休憩をはさんで夜のオペラ鑑賞となります。