スティーブン・キングの『IT』のドラマ版でしょうか、20年ほど前に録画したビデオをいただいて、繰り返し見た記憶があります
当時小さかった娘らはさぞ恐かったろうなあ(ごめんなさい。。)
ふたりとも映画館で見たそうですが、昔見たビデオよりも恐くなかったそうです
ドラマ版は忌まわしい記憶を忘れたくて、遠くで暮らしていた元同級生たちが集まるところから始まっていたような気がします
小さい頃の心の傷を突き止めていくたび、恐ろしいピエロが登場して、恐いというよりも痛々しい思いをした感じが残っています
映画版は子どもたちが主人公で、得体の知れない残虐なピエロにひどい目に合わされるのが気の毒でならなくて、子どもの頃の恐怖心も思い出して、なおさら嫌な暗い感じがしてしまいます
ピエロも前作よりも陰惨なイメージがあるなあ
マックのドナルドも笑いの陰で恐ろしいことを企んでいそうな気がしてしまう。。
『IT』の登場人物たちと同様、その当時のことを思い出していました
このビデオをくれたのは女子の先輩でした
ふたりの男の子のお母さんで、足に障害がありましたが、とても気丈な方で、離婚して3年たったところで、当時離婚問題に悩んでいた私にいろいろ有難いアドバイスをくださいました
プロテスタントの教会に誘ってくださったのもこの方でした
学生の頃に行っていた教団の教会に行っていたのですが、あまりなじめないなあと思っていたところ、ひとりでも知っている方がいらっしゃると、とても心強いなあと思いました
娘たちも日曜学校にお世話になって、春から通い始めて、クリスマスには3人で洗礼を受けることができました
そして洗礼の翌月の1月には事態が急展開して離婚も成立したのでした
その春から牧師さんが引退されて、新しい方が来られました
新しい牧師さんはごく真面目なお坊ちゃまで、どこか物足りないところはありましたが、教会員としてみなで応援しようと頑張っていました
そんな時、その牧師さんが先輩の家を訪問されたのだそうでした
あくまでも牧師さんの善意の行為だったと思うのですが。。
先輩はアポなしの訪問に大激怒されました
足の装具を着けていない弱い姿を見られてしまったことに、大きな傷つき体験をされたようでした
そうしてその牧師さんは、先輩のすさまじい攻撃の標的にさらされることになりました
私も最初は先輩の気持ちに沿っているつもりでしたが、だんだん疲れてきて
「なんでこんなことに巻き込まれているんだろう」
と思うようになりました
メールでとても先輩の気に障ることを書いてしまったことがありました
確か「強い先輩にも弱い一面がおありですね」というようなことを書いたような気がします
そうしたら、今度は私に攻撃が向けられてきました
「人格攻撃だ」と非難されました
とても対抗できるお相手ではないので逃げることにしました
その教会からも逃げることにしました
そうして真夏の朝にカトリック教会を初めて訪ねたことを思い出します
私はたくさんの悩みや痛みの経験のうちに、ようやくカトリック教会に導かれたような気がします
そのあと先輩は体調を崩されて少し入院されたと聞きました
私がカトリック教会にうつったことを心配していたということも、洗礼を授けてくださった牧師先生にうかがいました
先輩はお元気だろうか
もう信仰は捨ててしまわれたのかな
ご自宅に招いてくださったり、焼き肉にご一緒したり、楽しい日々をすごさせていただいたことはとてもよい思い出です
思わぬところで、昔の記憶がよみがえってきました
すべて大切な愛おしい体験でした
思わぬところにピエロ(悪魔)がひそんでいることをあらためて思いました