恐怖の舞台~ハムレットにはまった

女子高校生の物語

「教室は舞台だった。

でもあてがわれた役は明らかに

自分ではなかった。

だから私はハムレットになった。」

 

 

目次

登場人物

 

 

プロローグ

 

 

小さな2人の女の子が遊んでいる

 

女の子

トン子ちゃん、お姫様ごっこしよう

 

トン子

うん!!しようしよう!!

 

女の子

じゃあ、私はお姫様。

トン子ちゃんは、召し使いね。

 

トン子

うっ、うん…。

 

 

********

 

 

十数年後

 

 

 

とある高校の教室で、キューピッドが、矢をつがえている。

(キューピッド、弓矢は人間には見えない)

 

キューピッド

2年E組の、

モテ男とトン子とやらを、

くっつけてやるかな。

 

矢を放つとそれはモテ男に命中する。

キューピッドはもう一本の矢をトン子めがけて放つ。

 

矢はトン子に少しだけ刺さるが、すぐに抜けて、

側にいた演鶴子に命中する。

しかしまた矢は抜けて燃えてしまう。

 

キューピッド

しまった!!よりによって、

演鶴子に…。

 

髑髏を持った西洋の外国人の青年が現れ、

キューピッドを笑う

(この青年も人間には見えない)

 

キューピッド

馬鹿にしやがって、

これでも食らえ、鉛の矢だ!!

 

怒ったキューピッドは、鉛の矢をつがえて、青年めがけて放つ。

青年はひょいとよけると、矢はトン子に命中する。

 

青年

あははは、こりゃ、滑稽な舞台が見れそうだぞ!

そう言って消える。

 

キューピッド

なんということだ…トン子に刺さってしまった!!

もう、取り返しがつかない。

 

キューピッドも、翼を広げて、どこかへ飛んでいった。

 

 

 

 

* * *

 

 

講堂のステージの上

 

生徒たちの演劇

 

ナレーション

昔々デンマークという国に、

ハムレットという名前の王子様がおりました。

 

ハムレットの父王の亡霊

私を殺したのは、弟のグローディアス

 

ハムレット(トン子)

叔父が?

そして母上と結婚して国王になった。

なんと言うことだ、

グローディアスめ!!最低だ!!

ああ、父上!!

 

ハムレット父王の亡霊

復讐するのだ!!

 

ハムレット(トン子)

うーん、復讐か。

でもいきなりそんなこと言われてもな…。

 

ハムレット父王の亡霊

誓え!!

……

 

*****

 

 

 

2年E組の教室

 

トン子

(独白)

教室は舞台だった。

でも、あてがわれた役は、

明らかに自分ではなかった。

だから私はハムレットになった。

 

 

 

 

 

この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。

無断転載などは禁止します。

内容は随時変わる可能性があります。

 

 

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