世界を揺るがしたリーマンショックから今週で10年。 当時は仕事で某メガバンに臨場していたが、現場の空気がピリピリしていたのを今でも憶えている。
大変なことが起こりつつあると漠然とは感じたけど現実感は正直乏しかった。その現場の斜め向かいにあったのがこのリーマンブラザーズの本社ビル。9/13/08撮影
具体的にウチらの業界に影響が出始めたのは1年後くらい。構造改革をやっていた時期とちょうど重なってしまい業績がどんどん悪化、ショックから3年目あたりでとうとう会社潰れるかってところまで行った。
物事を冷静に考える余裕が無くなり逃げ出したい気持ちが膨らんでいく。もう駄目かと煮詰まっていたときにアメリカ人のベテラン社員がアドバイスをくれた。
まず問題点をひとつひとつ整理して漠然とした心の不安を払拭しろと。次に各取引先に頭を下げて協力を仰げ。相手が不信に思って問い合わせてくる前にこちらからアクションをしろ。情報開示はバッドニュースも含めてすべて正直に誠実に。
気持ちが相当弱気になっていた自分にこのアドバイスは響いた。
言われた通り実行してみると反発を覚悟していたのに反して取引先からの協力が思いのほか得られたのに驚いた。中にはこちらが求める以上のレベルまで協力を申し出てくれるところまであって、お前は業界から退場するのはまだ早いというメッセージを聞いた気がした。
そして自分が閉ざされた空間でひとり悩んでいただけだった事にも気づいた。
それから3年くらいは低空飛行が続いたけどショックから10年経った今、業績は過去最高を更新中。トラブルの渦中にある時こそ隠蔽じゃなくて情報をオープンに、そして第3者の意見に真摯に耳を傾けて活路を探る。苦境から学んだレッスンだ。
危機は必ずまた来ると思っている。その時に備えて今からまた気を引き締めておこう。
