海がなんでも教えてくれた。
自然の楽しさ
季節ごとに釣れる魚が違うこと
人間は命をいただいて生きていること
一歩間違えば死ぬこと
冒険の方法
失恋した時の立ち直り方
地球の広さと
自分の小ささ・・・
何かあったら、
いつも海にいた。
カイ、広島出るのもあとわずか。
土日フリーは今週ラスト。
まぁ、行くよね。
プレミアムじゃない
フライデーナイト
食糧積み込み
野営の準備もOK
ハイエースをキャンプ仕様にして
ダッシュで上関!
風も弱い!
波もない!
釣り人もなし!
が、
釣れない・・・。
あっという間にド干潮。
ダメだダメだ!
車に戻り
なぜか
ビール飲みながら
トランプ大会!
次の日
朝マヅメノーフィッシュ。
何度も言うが
ウチの釣りは「漁」だ。
何か食糧を持って帰らにゃならんのだ。
というわけで
ここから本領発揮!
カイ、
苦手克服を豪語するカレイ
ジュン、
出ました「世界のチョイ投げ」でキス
オレ、
困ったときの穴釣りでカサゴ
それぞれの得意分野を駆使し
何とかエモノゲット!
そうなると余裕出てきて
堤防でリラックス。
地元のおっちゃんが木を燃やしていたのでジャガイモ放り込んだった。
あー、気持ちイイわぁ。
この港は、カイが小さいころ真冬に海に落ちたことがある。
車の中で暖房ガンガンにかけて泣くカイを着替えさせてるとき
釣れた小さいタコを車のガラスに張り付けると、
ウニョウニョ動くタコをガラスの反対側から見て笑い始めた。
それから当分、釣りに行くと地元のおじいちゃんに
「あんたは落ちた子かいのう」
と声をかけられた、思い出の港。
巨大フグ連発
昼過ぎに大島へ移動
夜になんも連れなかったから、野営は無し!
いつもの港に着くと、
でました強風!
でも粘るよ。
まだエモノが足りない。
向かい風の中、
カイがデカカサゴ
ジュンがカレイ
暗くなってからアジ・・・
が、小さい。
いつもならリリースサイズだけど
南蛮漬けにするか!
というわけで、
家を出てから26時間
粘りにネバリ、
最後の釣りが終わったのでした。
大島も上関も
18年間で何回来ただろう。
竿を持ってヨチヨチ歩いていた子供は今
4メートルの投げ竿を振り回し
メバルロッドを小刻みに操って
釣れると親を見下した態度をとるようになった。
ただ、
この海から
たくさんのことを学んだだろう。
大島大橋を渡るとき
海を見下ろすカイの顔が
ちょっとだけ寂しそうだった。
間違いなくカイが広島に帰ってくるときは
家には寄らず
大島直行だな。
次、
カイとここに来るのは
いつだろう?