ASAF 2015総会 | スペイン鉄道暮らし

スペイン鉄道暮らし

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鉄道友の会の年次総会が行なわれた。

議題

1執行委員の選出と承認 

2新設レイアウト計画の紹介と賛否投票 


出席者42名。投票委任者20名、計62名。予定より30分遅れて始まった会議はすぐに紛糾の様相。予め公示がなく、候補者を立てないままの現任者の承認は独裁的かつ非合法という意見が出されて、思いもよらぬ激論となった。話の展開を聞いていると、クレームの根底にある理由は会計の不透明さである。前年度の収支決算の明細は提出されず、付加価値税の支払い記録もないという指摘。険悪な雰囲気からすると、一部に不満を抱いているグループがあることは確かである。しかし、友の会は営利目的ではなく、鉄道愛好者の自発的・任意的な集合体であって、企業としての義務は生じない。会員300余名から集める年間50ユーロの会費と付帯収入の総計を考えると、300万円にも満たない。年1度の会報誌を編集出版するだけでも、それなりの経費がかかり、万博跡地公園での5インチゲージの運用メンテ費、事務所の維持費で消えて、赤字になりそうな額である。無給のボランティアで、これだけの業務をこなしていくのは大変なこと。安易に批判するのは簡単だが、すべての任務を担う幹部たちの苦労が充分に理解されていないように思われた。


次の議題は、新設ジオラマの設置。発起人代表者による映像プレゼンテーション。昨年11月のローラ・デル・リオにおける鉄道フェアの写真を引用しながら、企画の概要が紹介された。現代の鉄道模型の進化に対応したデジタル化、モジュール区分により参加できるジオラマ作りが主旨である。こちらも活発な討議がなされた後で投票。結果は、賛成24票 反対38票で否決となった。