Nゲージ鉄道模型の歴史は50年余り、割と新しいものです。
各国のNゲージメーカーの変遷を年表風にまとめてみました。
1958年、西ドイツ「アーノルト」による試作。
1960年、アーノルト・ラピド200 1/200スケール 玩具的で不人気。
イギリス「ローンスター」販売伸びず、1965年終了。
1962年、アーノルト・ラピド 1/160スケール レベル向上を図る。
1963年、アーノルトカプラー開発
1964年、西ドイツ「ミニトリックス」、東ドイツ「ピコ」
名称をNゲージとして規格化。
1965年、日本「関水金属」 C50、旧型客車発売
1966年、イタリア「リマ」
1968年、イタリア「リバロッシ」、アメリカ「バックマン」
ニュールンベルクのトリックス社における協定
アーノルトカプラーに規格統一。
1969年、西ドイツ「フライシュマン」
1970年、イギリス「グラハム・ファリッシュ」
1973年、スペイン「イベルトレン」 1985年まで直流3線式。
1974年、日本「トミー」
元来は0ゲージ、その後HOゲージで一般化して、Nゲージが開発されたのは後代になってから。日本では早い時代に製品化されたことがわかります。今日の日本における鉄道模型趣味の広がりは、Nゲージ製品の種類の豊富さ、コンパクトなサイズ、廉価性にあるのではないでしょうか。日本の製品は高品質で定評があります。
近年は各メーカーとも、設計は本国、製造は中国というのが一般的。
1970年代からは遅れ馳せながらスペインも自国の機種を製品化して頑張ってきました。