カタロニア鉄道博物館7 SL 20世紀戦中 | スペイン鉄道暮らし

スペイン鉄道暮らし

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20世紀戦中 スペイン蒸気機関車


241F-2108 Linda Tapada 流線型

1939年 バルセロナ製造 最高速度115km130km /h

スペインで走行した唯一の高圧流線型機関車。チューブの名でも知られている。

当時の改良競争の反映で、特にMZA社は蒸気機関車の技術とデザイン革新に力を注いだ。1936年に設計が開始されたが、1939年まで市民戦争で停滞した。優れた性能と速度を持つ機関車であるが、整備の複雑さが欠点。機関車は良好な状態で保存されている。

最初はマドリッド・アトーチャ駅に配属。マドリッド~サラゴサ~モラ・ラ・ヌエバ間、マドリッド~アルバセテ間にて1944年まで運用。その後はデリシャス機関庫に配備されて、ポルトガル路線の旅客列車に運用。

1965年、ミランダ・デ・ヌブロに転属。1970年代初頭まで特急列車の牽引に使われた。

151F-3101 Norte5001  Santa Fe 

1942年 バルセロナ製 最高速度90100km/h 3960CV

サンタ・フェ型は最も重量のある機関車で、西ヨーロッパの中で最大の牽引力を誇った。

最初はバルセロナ~ビラノバにて走行。1961年に引退。主に北西部で運用されたが、地域の電化が進むにつれて1961年引退。徐々に悪条件の地方路線に転属を余儀なくされた。

アルコス・デ・ハロン、マドリッド・セーロ・ネグロに配備、プエルト・ジャノ~カラタユット間の貨物列車の牽引、1969年に廃車。

特に5駆動輪は山間部で能力を発揮したが、一度故障すると修理困難となるのが短所。時には旅客列車にも利用されたが、その性能と牽引力から貨物列車への貢献度が大きい。


側面アングル


機関室の計器類