セビーリャ鉄道友の会創立者、名誉会長ミゲル氏によるセミナー
テーマは「セビーリャの公共交通125年」
昨年、旧市街の大通りでパネル展示があり、本ブログでも紹介しました。
一部は重複する内容ながら体系的に学ぶことができてよかったです。
しかしながら開始時間が18時30分なので、あまり聴衆は集まらず、
友人を誘って出かけましたが、出席者は顔見知りのメンバーが10数名ほど。
市の公共交通の歴史的流れ
1887年 馬車鉄道の開通
ヌエバ広場~サンベルナルド間 現在のトラムと同じ路線
1896年 セビーリャ電鉄発足、本社アルホナ通り
1900年 路面電車の電化
1929年 イベロアメリカ博覧会の際に路線網が拡張
1954年 市バスの導入
1960年 路面軌道の廃止
19世紀末以来の路面鉄道の歴史は約60年間続き、その後バスにとって変わられた。
1982年 地下鉄計画 北フランスのライトレール方式の採用が検討されるが中止
2002年 トラム&メトロ工事開始
2006年 トラム運転開始 ヌエバ広場~プラド間セマナサンタ祭の後、5両導入
2012年9月2日が創立125年にあたる
市バス会社Tussamのお偉いさんも出席しておられて、充実した内容でした。
最後の質疑応答も活発で、ミゲル氏に何か質問は?と促されて、僕が口火を切りました。
最近修復されて展示している旧市電の車輌を、実際に現在のトラム路線上で走らせるアイデアはいかがだろうかという案。例えばリスボンは19世紀以来の車輌が現役で活躍しており、街のイメージを決定付けると共に、多くの観光客を惹き付ける要素となっている。旧型トラムを復元して走らせることができたら素晴らしいと思う、という意見を述べました。
その答えとしては、アイデアは面白いが、車輌の改造にかかる費用や採算を考えるとかなり難しく、現代の経済危機と市の財政難の状況では実現はとても無理とのことでした。
記念にミゲル氏の本も購入しました。
