Sevilla 地下鉄計画 | スペイン鉄道暮らし

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セビージャの市内交通の発展は近来30年間において目覚しいものがあります。

1982年、スペイン社会労働党が圧勝、セビージャ出身のフェリペ・ゴンサレス首相(当時40才)が率いる新政権が発足。スペインの民主化が事実上始まった年です。同時に公共工事が促進されて一気に近代化の道が開かれました。

1979年発刊 アンダルシア百科事典 全9
ルイスのZな部屋&海外鉄道紀行
8巻に掲載されているセビージャ市街図

地下鉄路線が書き込まれており、既に建設計画があったことが伺われます。以来20数年に渡って議論がなされ、市政の担当政権が替わる度に建設計画の見直しと延期が繰り返されてきました。

主な理由としては、
この地は太古の昔に大河に土砂が堆積して形成された層なので地盤が緩く、時折出水がある。旧市街では古代ローマ時代からイスラム期に遡る遺跡が発掘されるので、調査のために工事が中断する。地権者や政財界人の思惑で優先路線や駅の設置に関する意見が対立。こうした複数の要素が絡み合ってなかなか実現しませんでした。

ヌエバ広場とヘレス門広場は、際に駅の建設工事が行なわれたので地面下は空洞となっています。前者は結局は閉鎖されましたが、後者はメトロ駅が完成して現在稼働しています。
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グアダルキビール河岸地区の地図

1992年のセビ-ジャ万博会場の造成工事に伴って、その数年前から河川の大改造が行なわれ、合理的な都市計画に基づいたく路整備が行なわれました。

地図の左上にある旧プラサ・デ・アルマス駅は廃止されて、周辺の線路は全て撤去されました。この駅がまだ健在だった頃を知っていますので、失なわれた風景が懐かしいです。