ベネチア | スペイン鉄道暮らし

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当ブログはまもなくベネチアのスタッチィオーネ・サンタ・ルチア駅に到着いたします。
ルイスのZな部屋&海外鉄道紀行
サンタ・ルチア駅のホームに入線した電車

何度か行っているのに、なぜか駅舎の写真は1枚も撮っていません。

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大運河の暮色                    

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サンマルコ寺院の鐘楼からの眺望

こよなく美しく幻想的なベネチア、個人的にはイタリアで最も好きな都市。

今回は鉄道ネタを離れて、音楽をテーマにしてみたいと思います。


1883年、ワーグナーはベネチアで生涯を閉じました。大運河からはワーグナーが住んでいた館も見えます。 アドリア海の女王と讃えられるベネチア、この都市に捧げられた数々の作品の中でも、トーマス・マンの小説を映画化したヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」は不朽の名作でしょう。バックに流れていたマーラーの交響曲第5番、第4楽章アダージョが極めて印象的でした。

 http://www.youtube.com/watch?v=BRSlhs8Z2yI


アルビノーニのアダージョ ト短調は、ベネチアのイメージを湛えたクラシック音楽の一つです。当初は古い譜面が第二次大戦後にドレスデンのザクセン国立図書館で発見されて編曲したと言われていました。真相はバロック期にベネチアで生涯を終えた作曲家アルビノーニの曲ではなく、現代の作曲家レモ・ジャゾットの作品であることを最近になって知りました。

 http://www.youtube.com/watch?v=RkXmVB6-L8E


マルチェロのオーボエ協奏曲二短調 Adagio には、ベネチアの持つ豪奢で魅惑的なデカダンスの雰囲気が見事に表現されています。タイトル副題は映画「ベニスの愛」のラストシーンに使われたことに由来します。

 http://www.youtube.com/watch?v=rDFFEDGCcio

続いてベネチアをタイトルとする歌謡曲を2曲紹介します。


「ベニスの愛」 原題 Anonimo veneziano  1970

イタリアのカンツォーネ歌手 オルネラ・ヴァノーニ

http://www.youtube.com/watch?v=_1yop6lg-2g

けだるく官能的なメロディ ピアノからフォルテへの変化がドラマチック


「ベネチア」 1989

メキシコのバラード歌手 ルシア・メンデス

http://www.youtube.com/watch?v=ohhXIwGdkKY

こちらは拙訳と併せてどうぞ・・


 もう貴方と一緒にベネチアには戻らない

 もう貴方なしにはベネチアには来ない

 貴方は私に誓った 何も心配はいらない

 いつまでも君を愛していると

 でもわかった そうではなかったと


 もう貴方と一緒にベネチアには戻らない

 もう貴方なしにはベネチアには来ない

 貴方の口づけはもう私の体を走らない

 最後まで私を捉えていた

 貴方の唇が私を導くこともない


  ベネチアは残る

  貴方が去っても

  貴方を崇めながら

  貴方を忘れてゆく


  ベネチアは知っている

  貴方は別の女を選び

  私はすべてを失った


 もう貴方と一緒にベネチアには戻らない

 もう貴方なしにはベネチアには来ない

 貴方は私に誓った 何も心配はいらない

 ふたりの愛は最高だと

 私はとにかく貴方を信じていた


 もう貴方と一緒にベネチアには戻らない

 もう貴方なしにはベネチアには来ない

 貴方の瞳なしには

 貴方の手なしには甦らない

 感じるということを教えて


  ベネチアは残る

  私はすべてを失った


 翻訳 by ルイス