元来、除煙板(デフレクター)は、空気の流れを上向きに変えることで、
運転室からの視界を改善する目的で考案されたものです。
メルクリンZの中から、門デフに似た機関車を探してみますと.・・ ありました。
さらにデフについて興味を抱いたので、ちょっと調べてみました。
その発祥はドイツで、主に2種類あります。
ワグナー式
第二次大戦前のドイツ帝国鉄道 DRG が開発
1926~38年に製造された 01形蒸気機関車に装備されました。
BR41型 メルクリンZ品番8827
僕は「ゾウ耳」とあだ名しているデカ耳デフ。
初めて見た時は、無闇に大きすぎてバランスに欠ける印象でしたが、
個性的なので一応ストック♪
ヴィッテ式
第二次大戦後、ドイツ連邦鉄道 DB が開発
従来型デフの下半分を切り取った形
BR003 メルクリンZ品番8885
1930年製造 1978年まで活躍していたSL
日本では、C51,C53において試験的に使用。
C54以降の機関車に標準装備されるようになり、それ以前の機関車も順次改造されていきました。
アメリカの蒸気機関車に見られないのは、その効果については懐疑的だったという理由からとのこと。
デフの形だけでも、さまざまな種類があります。
鉄道愛好家の中には 「デフフェチ」 な御仁もおられるのではないでしょうか。

