フェリーを降りて、港のゲートを出るとすぐ左側にタンジェの旧駅が建っています。新しい駅は旧市街からかなり離れた南の新興開発地域に建設されています。一日仕事で行ったので、鉄道関連の画像を撮影している暇はもちろん無く、クルマのフロントガラス越しに一瞬パチリと撮ったスナップ。
駅は廃止されて久しく、海岸通りに続く線路も撤去されてしまいました。この駅舎が保存されるか否かは不明ですが、なんらかの用途に利用して、時代の証として残してほしいものです。
1912年のフェズ条約締結後のフランス植民地時代に鉄道が敷設されて、フランス製車輌が導入されています。
モロッコには仕事およびプライベートで、これまでに30回以上は行っていると思いますが、まだ鉄道をテーマとして訪れたことはありません。個人的には20年以上前に自分で車を運転してフェリーに乗せて渡り、モロッコ一周したこともありますし、この駅から夜行列車に乗って、ラバト、カサブランカを経由して、マラケシュまで列車で旅をしたこともあります。
薄っすらと記憶に残っているのは、植民地時代にスペイン管轄領とフランス管轄領の国境だったという駅、
フェズへ枝別れするポイントの信号所、首都ラバトの地下駅・・などの断片的な光景です。
シエスタちうなのだニャ~
城壁内の旧市街、カスバやメディナには猫がたくさんいます。ねこふぉとを撮るにも格好の街。
通りがかった広場には蛇使いがいて、代わる替わる観光客の首に掛けていましたので、僕もついでにやってみました。一見気持ち悪そうですが、へび使いおじさんの操るままなので安心。決して一般的なイメージのようにヌルヌルしてません。むしろ艶やかで超高級ブランドの革バックに触れているような感触さえあります。ヘビの襟巻きは、キルギスタンのビシケクでのニシキ蛇以来のこと。考えてみると、へび一匹で生計を立てている大道芸人もサバイバルな人生ですが、ヨーロッパ系の観光客グループが次々とやってくるので、それなりに身入りはあるようです。
郊外には駱駝もいます。気分はサハラまでらくだの旅?いえいえ、広場を一周するだけです。瘤にしがみつくいているのがやっと、かなり揺れますし、安定感がないので、さほど乗り心地はよくありません。
大西洋と地中海を望むスパルテル岬からヘラクレスの洞穴の間の街道筋にて。

