郊外電車の廃線跡を辿っていた途中の発見。グアダルキビール川の向こうの町、サン・ファン・デ・アスナルファラーチェにケーブルカーが開通したことを知りました。
丘の上には立派な修道院と塔が立っています
下の駅の女性警備員に聞くと、先週の水曜日に運行開始、出来たてのホヤホヤ、料金無料。さっそく試乗。
ステンレス製の不規則な台形型ボックスがスルスルと上昇していきます。スペイン語で「アセンソール」と呼ばれているので、正確にはケーブルカーではなく、斜めに昇降するエレベーター。約20人収容、自分でボタンを押すと自働的に扉が閉じて動き始めます。
景色が見る間に変わり、メトロ駅、鉄橋、川、オレンジ畑、バイパス道路、吊り橋、遠くにはセビーリャの街並みが広がっています。
上は公園になっており、右手には軍人宿舎。フランコ軍政時代に優遇されていた軍人たちは街の風景が遠望できる特権的な場所に住んでいました。左手には糸杉に囲まれた白壁の建物、1990年代初めに修道院の一部を改築して、万博客をあて込んだ4つ星ホテルとしてオ-プン、その後の不況で廃業。
ここはメトロが地上を走る区間で、ちょうど山腹に掘られたトンネルに入る地点。帰りは横の階段を下りていきます。
ちょっと電車撮り♪
この付近には集中して 旧道、一般道、バイパス道、メトロ用の4本の橋が架かっています。川の本流に架けられた古い鉄橋も渡ってみました。最近改築されて現役で使われています。葦とポプラとユーカリの枝葉が真夏の川辺りにゆらゆらと流れていました。