アメリカのフィラデルフィアに本社があるバックマン Bachmann 製の蒸気機関車。
ディズニーランドで走らせたらお似合いのデザイン。リアリティを求めたものではなく、おとぎの国の汽車ポッポの趣きです。地元の模型屋で衝動買い、というか、いつも修理でお世話になっているので、お礼の意味で何か買おうと手に取った品でした。
家に帰って試運転をすると、これまた動かず・・。このところ買った機関車の故障頻度が高すぎ・・(苦笑)店に持参して点検してもらうと、些細な接触の問題ですぐに解決。長い間ショーケースの中で眠っていたものなので、目覚めるまでに多少時間を要したのでしょう。「交換できる在庫品はないので、気に入らなければ他の商品に替えてもいいよ」と言われましたが、なんとなく愛着を感じて、そのままコレクションの仲間入り。
以来1か月以上、箱の中に入れたまま、買ったことも忘れかけていたのですが、Nレールを繋いだついでに走らせてみました。手元にはアメリカ車輌はないので、とりあえずドイツのワゴンを牽かせます。やはり、列車、駅、建物の様式がバラバラだと、しっくりきません。
炭水車には「ジュピター」という文字が記されています。
1890年代の型式をベースにした廉価モデルで、幾つかの塗装色バージョンがあります。新品を69ユーロで買いましたが、ネットでは中古品が30~50ドルの価格で取引されていました。
1833年、Bashmann社が創立したと保証書にあり、かなりの歴史があることを知りました。メルクリンよりも古いなんて.・・そんなことってアリ?と興味を覚えて調べると、当初はプラスチックメーカーで、鉄道模型に参画したのは戦後のこと。現代の玩具トレイン事情の一端について、少し勉強になりました。
アメリカの西部開拓時代の機関車の前面部には、エプロンスカートのようなものがついています。これは「カウキッチャー」と呼ばれていて、原野で放し飼いにされている牛を除けるためのものだそうです。
日本では明治時代にアメリカから輸入された7100型機関車、「弁慶・義経・静」号が有名です。また一般に言われる「ミカド型」という名称はどこからきたのでしょうか?疑問や派生事項が増えていきます。
「Zな部屋」だったはずが「Nな部屋」に様変わりしていますね(笑)
