8822の巻
今回はイギリスの業者からネット購入したセコハンのEL。
前後が出っ張っていて、その部分がカーブでグニャリと曲がるユニークな機関車です。
独特の風貌から「ジャーマン・クロコダイル」という愛称を持っていますが、
僕は個人的に「ドイツ・ワニワニ」と呼んでいます。
突出しているボンネットがもっと細長くて、まさにワニ顔をしている「スイス・クロコダイル」もあります。
サイト上の商品紹介の写真は、青味がかっていましたので、ブルー塗装の機種かと思って落札したら、
実際に届いたのはグリーンでした。
読み直して見ると、文面にはどこにも「青い」とは書いていないし、品番を照合すると、やはり緑の方なので、この件でクレームはつけられません。Good Conditionと書かれていましたが、パンタグラフが若干ひしゃげていました。
そうした細部も気になるところです。それでも買い値は安かったし、モーターの状態と走りは快調なので、自分で部品を交換すれば、それで済むと考えました。
メルクリンのカタログの中に、パンタのレファレンス番号があるので、まだ製造販売しているはずです。
地元の模型屋に問い合わせましたが、当然在庫はありませんでした。
もう一方の頼り甲斐あるフランスの模型屋にメールを打つと、すぐに手元にあるとの答え。
幾つかの商品を発注していた矢先だったので、おまけとして無料で差し上げようと言ってくれました。
願ったり、叶ったりで、とてもありがたいことです。
他の車輌たちと共に届いた新品のパンタグラフ。早速、交換することにしました。
時計ドライバーを使ってボディを開くと、パンタは内側からネジで固定されているだけで、交換は簡単。
メルクリンZの電気機関車は、小さいながらも架線集電が可能で、そのための極もついており、その精密さには感心してしまいます。しかしながら、自分の趣味としては、現代的な型の車輌にはあまり興味が沸かず、レイアウトに架線を設置する計画もありません。
主に蒸気機関車を中心に収集していますが、このクロコは例外で、その形状の面白さからコレクションに加えました。
さて、補修が終わって、試運転。
新しくなったパンタを凛々しく挙げて、ドイツ・ワニワニは軽やかに快走していきます。
