AVEのディテール | スペイン鉄道暮らし

スペイン鉄道暮らし

 メルクリンZゲージを中心に N&HOゲージの車輌コレクション 
 これまで訪れた国の鉄道に関するスナップ写真や記事を掲載しています

スペイン新幹線は日本のような分刻みの過密ダイヤではない。1時間に12本というのんびりしたもので、旅客数が多い時には車両をダブル編成させて運行する。自由席や立ち席もなく。全席指定である。

ルイスのZな部屋&海外鉄道紀行

増結リンク部のフレンチ・キス♪
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車両間の油圧リンク

日本の車両のように、車体に2つボギー台車を配した構造ではない。各車両の連結部に車輪が配置されている。振動が座席に直接伝わらないので、静かな走行が印象的。

大きな特徴としては、走行の途中で軌道変更が可能な特殊構造を持った車両があること。スペイン新幹線はヨーロッパ標準軌を採用しているが、在来線は広軌なので、相互乗り入れをする場合に使われる。新幹線と在来線の接点に設けられた信号所に入り、動いている状態のままで自動的に車輪幅が変わる。フラットなリレーラーのようなレール上を超スロー運転しながら、車軸の幅を広げたり狭めたりする。
これは一世を風靡した国際列車「タルゴ」の装置を受け継いでいるが、メカマニアにはたまらない。スペインが特許を持っている独自のシステムで、その地点に差しかかると好奇心でワクワクしたものである。
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台車部の軌道幅調整装置


新幹線の駅はバリアフリーで、各駅にスロープ式エスカレーターがある。アシスタンスが必要な乗客は、あらかじめ連絡すれば駅の係員がケアしてくれる。
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車椅子アシスト風景