先日、フランスの業者がその名もズバリ「ベルサイユのばら」
という名前の薔薇を作ったというニュースを見ました。
子供の頃に、どっぷりとベルばらブームにつかった世代としては、
どんな薔薇か確認せずにはいられません!
これがなんとまぁ、イメージぴったりの薔薇なんですねぇ
おぉ、花びらの形やベルベットの様な光沢のある深紅色が
まさに「ベルサイユのばら」にふさわしい出来ではないですか。
子供の頃、リボンがいっぱいついたドレスのマリーアントワネットと一緒に
こんな尖がった花弁の薔薇をよくノートに落書きしましたね…
なんでもフランスのメイアン社という業者の関係者が
仏語に翻訳された「ベルばら」に感銘を受けて、
開発を始めたそうですが、このお花には
原作者の池田理代子さんも大満足だったそうです
ちなみにやっぱり赤い薔薇はマリー・アントワネットのイメージ。
対してオスカル様は白薔薇はのイメージですよね~
宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」でも、
オスカル様をイメージして歌われる歌の題名が
「白バラのひと」というんですよ♪
ワタクシ、「ベルばら」には忘れられない思い出があります。
実は生まれて初めて買った漫画が
なぜか「ベルばら」全10巻の内の3巻でした。
まだお年が一桁の頃のお話ですよ(笑)
なぜ最初に3巻を買ったのかは自分でも謎なんですが、
たぶん、このオスカル様に一目惚れしたんでしょう(笑)
この単行本は当時でも320円したんです。
その頃の私のひと月のおこづかいが300円だったので、
20円は前借りして買った記憶があるんですね~
そして、当然ながら全部読みたくなって
大事にしていたお年玉で1・2・4・5巻を翌日買いに行きました。
そんな私を見てた母が、残りの6~10巻を買ってきてくれたんです。
そんなン十年も前のコトを、よく覚えているでしょう?(;´▽`A``
それ程この漫画は私にとって強烈な体験だったんですヨ
8巻でオスカル様が死んでしまう所は
読みながら大泣きしてしまって大変でした。
オスカル様が最後に叫ぶ言葉、
「フランス万歳!」をマネして
何度もベッドに崩れ落ちてました(笑)
私に限らず、この漫画のおかげでフランス革命の歴史は
バッチリよ!というお方は多いのではないでしょうか
ちなみに最初に買った全10巻は当然ながらボロボロですが、
思い入れが強かったので捨てられずにまだ持ってます!
でも実は復刻版で買いなおしたりしているんですけどネ( ´艸`)
今はいろんなバージョンで刊行されている様ですね。
(私が買いなおしたのはこちら↓)
- ベルサイユのばら 完全復刻版セット (マ-ガレット・コミックス)
- ¥8,000
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「ベルばら」といえば世の中に一大ブームを起こした
宝塚の舞台が有名なんですけれど、
(そりゃ素晴らしかったですよ、ハイ!)
実は実写化もされていたってご存知ですか?
「ベルばら」ブームも一段落した79年に公開されたので、
興行的にはイマイチだったようですが…
題名は日本ではもちろん「ベルサイユのばら」なんですけど、
映画の原題名は違いまして、こんな題名になっていました。
「Lady Oscar - レディ・オスカル」
このポスターを見て思い出す方もいらっしゃるのでは?
主演のオスカルはカトリオーナ・マッコールというイギリスの女優さん。
なんと本物のベルサイユ宮殿で撮影を行った豪華版だったんですよ。
でもフランスが舞台だったのに台詞は英語でしたね。
ただ主演のオスカルとアンドレはともかく(だってイマイチですもん)
マリー・アントワネットとフェルゼンのコンビは
やっぱり宝塚とは違って豪華だわ~っと思いましたね。
この映画があまりヒットしなかったのは、
結末を原作から変えてしまったことにつきると思います。
(以下ネタバレ注意!)
原作では人民側についたオスカルがフランス軍と
バスティーユで戦って壮絶な戦死をしますよね。
でもこの映画では原題名が示す通り、貴族の身分を捨てて
一人の女性としてアンドレと共に生きる覚悟をするのです。
でもバスティーユ攻撃の騒乱の中でアンドレと離れてしまい、
「アンドレ~!」って叫びながら映画が終わるんですよっ!
(「禁じられた遊び」のラストシーンそっくりジャン!)
なんちゅー女々しいオスカル様なのっ(怒)
他にも映画の中盤でフェルゼンを好きになって
自分の中に”女”を感じたオスカルが、なぜか鏡の前で
半身ヌードになるサービス(?)ショット付き。
オスカルといえば凛々しい姿しか思い浮かばない日本の女性に、
こんなシーンが受け入れられる訳がないですヽ(`Д´)ノ
(きっとベルばらファンにはご同意いただけるかと…)
でもまぁいま考えると、恐らくベルサイユ宮殿での撮影に
巨額の制作費を使ってしまい、(当時撮影は珍しかったそうです)
本来ならクライマックスになるはずのバスティーユ攻撃に
資金が足りなくなって強引にストーリーを変えてしまった、
というところではないでしょうか。(←あくまでも推測)
ただ確かパンフレットには、宝塚や歌舞伎の様な文化がある
日本とは違って、「男装の麗人」というキャラクターは
欧州では受け入れられなかった、といった様なことが
書いてあった記憶があります。
でも日本の資金で製作した日本映画なんですから、
やっぱりオスカル様はイメージ通りに作って欲しかったですね…
ちなみに余談ですが、映画は資生堂がタイアップしていたので、
主演のカトリオーナさんは資生堂のキャンペーンにも出演。
それに対抗したのが確かカネボウのキャンペーンに出演した
オリビア・ハッセーさんの「君は薔薇より美しい」 です。
(結構えげつないキャンペーン合戦だったんですね…)
個人的には、オリビアの可憐さに軍配です(;^_^A